サルでもわかる! 図解DJI Phantom ホームロック(homelock)機能

DJI Phantomシリーズを愛用のみなさん、Phantomにはインテリジェントフライトという飛行モードがあるのはご存じかと思います。

目玉となる機能はやはりPOI(ポイントオブインタレスト)という特定の被写体中心として円を描くように飛ばせる機能だったり、Follow me:被写体となる自分を追いかけてくれる機能ですが、今回はあまり目立つことのないホームロック(Homelock)機能を取り上げたいと思います。

さてこの機能そもそもどんな機能なのか文章だけで説明するのは難しいので絵を使いたい思います。

下の絵を見てみましょう。

これはドローンの機体の前面(フロント)とドローンの進行方向を表したものです。

HL1.jpg
図1

 

 

通常ドローンはドローンのフロント部分が向いている方向を前方として、前後左右が上図のように認識されます。

この状態でスティックを前に倒すと前方に進み後ろに倒せば後方へ右に倒せば右へ進むといった動きをします。

ポイントはドローンのフロント部分が向いている方向を前方と認識するという点です。人と同じですね。

でも空高く飛行しているとあれいま自分の相棒ドローンはどっちを向いているんだっけ ??となることありませんか?

右に進ませようとしてスティックを倒したもののドローンは明後日の方向に進んでしまったという経験をした方もいると思います。

そんなどこを向いているかわからない状態にあるドローンにホームロックをオンにするとどうなるか、それが下の図2です。

HL2.jpg
図2

これは操縦者である自分と飛行中のドローンを表したものです。ドローンと自分が線で結ばれています。ホームがロックされるからホームロック。
じゃあホームはどこなのというと、自分の位置です。Phantomをカリブレーションしたあとホームポイントが記録されますよね? あれです。

ホームロックにより上の図2のように、まるでドローンと自分が運命の赤い糸で結ばれたような状態になります。

さてこの状態でコントローラーのスティックを自分に向けて倒します。(図2右側の①)
するとドローンと自分を結んでいる紐にたぐり寄せられるようにして一直線に自分の元へ向かって飛んできます(図2の①の動き)。ドローン本体がどの向きを向いていたとしてもです。
スティックを前方に倒せば自分とドローンを結んでいる線上を自分から遠ざかるように動きます。(図2の②の動き)

繰り返しますがドローンがどこを向いていても関係ありません。
これがホームロックの特徴です。

 

さて、これがどんな状況で役に立つのかという点ですが、さらに下の図3を見てください。

HL3.jpg
図3

自分とドローンの間にこのように被写体があるとします。

この被写体を図にある線のようにドローンを動かしながら撮影したいとします。

自分が向いている方向とドローンのフロントが向いている方向が完全に一致していれば、コントローラーのスティックを後ろに倒すだけでこの線の軌跡を辿ることは比較的簡単ですが、図3の場合、パイロットの自分は12時の方向を、ドローンは1時もしくは2時の方向を向いています。このまま図3の線の通りにドローンを動かすのはなかなかテクニックがいります。ドローンははるか遠くを飛んでいます。モニターに映った被写体を確認しながら、スティックを倒してかつドローンと被写体の位置は一定に保たないといけません。単純にスティックを右方向に倒しただけでは、移動中に被写体に近づきついてしまうかもしれませんし、接触してしまう危険性もあります。

そこでホームロックの出番です。

ドローンが図3の位置にいるときにホームロックをかけます。

そしてゆっくりとスティックを後ろに倒します。

するとドローンは図の線上を真っすぐとあなたの元へ飛んできます。被写体がカメラのフレームに入って来たらすこしづつカメラを動かしてフレームの真ん中に捉えるようにすればよいでしょう。

このときドローンを移動させるスティックは後ろに倒したままで何も気にする必要はありません。モニターに映る被写体のみに注力すればよいのです。こうすると被写体脇を通りながら被写体をなめるように写す絵が撮影可能です。

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