先日DJI Phantomのホームロック機能を紹介する記事(サルでもわかる! 図解DJI Phantom ホームロック(homelock)機能)を書きましたが、今回は類似機能であるコースロックについて紹介したいと思います。
このコースロックかなり使えます。
さてどんな機能なのか、今回も絵を使って説明します。
まずは下の図1を見てみましょう。

パイロットである自分は正面12時の方向を向いています。一方で飛行中のドローンは1時の方向を向いています。(1時方向がドローンの正面(フロント)です。)
この状態でコースロックをオンにします。すると現在ドローンが向いている正面が常に前方と認識されるようにロックされます。
現在ドローンが向いている方向を前方としてロックする機能がコースロックです。
ロックした後にコントローラーのスティックを前方①へ倒します。するとドローンは1時の方向が前方としてロックされているため、ドローンは図の左側①の方向(1時の方向)へと進みます。
逆にスティックを②の後ろ方向へ倒すと、ドローンは図の左側②の方向(7時の方向)へと進みます。
ドローンが正面を向いているコースをロックするからコースロック。
何となくつかめたでしょうか。
それではこのコースロックがどんな時に使えるかを解説していきたいと思います。
下の図2を見てみましょう。

図の中央に自分が正面(12時方向)を向いて立っているとします。
そしてドローンは自分のやや西側を飛行しています。このときドローンは2時の方向を向いていたとします。
あなたは11時の方向にある被写体を図上の線のような軌跡を辿って撮影したいと思っています。
通常の飛行モードであればスティックを斜めに倒すことで、狙った軌跡を辿ろうとするでしょう。しかし、自分とドローンの距離が変化する状態で、斜めに一直線に飛ばすのはなかなか簡単な芸当ではありません。
そこでコースロックの出番です。
ドローンが図の一番左の定位置にいるときにドローンは2時の方向を向いています。これからあなたが描きたいと思っている直線の向きと同じ方向です。
ここでコースロックをオンにします。
後はコントローラーのスティックを前方に倒すだけ。ドローンは図上の線を2時方向に向かって一直線に進みます。
図の直線を半分ほど進んだ時点で被写体が近づいてきました。
ここであなたは被写体をまっすぐカメラに収めたいと思いました。
さてどうしたらいいでしょうか。
答えは、カメラを操作するスティックをドローンが被写体を向くように左側にゆっくりと倒すだけです。そしてドローンを前進させるスティックは今まで通り前方に倒したままでよいのです。
コースロックにより、ドローンが前進する方向は2時に固定されています。
そのため、カメラを左に向けようが、右に向けようが、ドローンが進む方向は一定のままです。
これがコースロックの優れた特徴です。
あなたはモニターに少しずつフレームインしてくる被写体を確認しながら、カメラーワークのみに注力していればよいのです。
ドローンは決まった直線上を飛行しながらカメラだけは常に被写体を向くように調整することが簡単にできるようになります。
いかがでしたでしょうか。
絵での説明により少しはイメージをつかんでいただけければありがたいです。
次はそのイメージを形にするために、ぜひ実際に練習してみましょう。
コメントを残す