最近このブログに”Phantom4 墜落”というキーワードで訪れる方が急上昇しています。
いったいどうしたんでしょう?
購入を考えてるんだけど墜落が怖いからなのか、はたまた実際に墜落させてしまったのか。
検索ワードだけでは事情は知るよしもありませんが、ドローンに墜落のリスクはつきもの。
そして墜落させてしまったときのショックといえば••• 思い出したくもありません。
今回は2回の墜落経験を持つぼくが、墜落させてしまったという方のために精神面での処方箋を書きたいと思います。(人的社会的被害が発生していないことを前提にします。)
墜落したらどういう気分になるか
実際にぼくが墜落を経験したときにどういう気持ちになったか、振り返ってみると大きく3つに分けられます。
•自己否定感
最初に浮かんで来たのは自分を責める気持ちです。
何でこんな操縦(ミスも含め)をしてしまったのだろう、もしくは何でこんな場所で飛ばしたのだろう。もっと違う場所で飛ばしていれば、、墜落はなかったのかもしれないのに。
もういっそドローンなんてやめてしまえといったタラレバとノニによる仮定法でのネガティブ言葉のオンパレードです。
•愛機への申し訳なさ
と同時に無惨な姿に変わり果ててしまった自分の相棒への申し訳なさでいっぱいになります。
そりゃそうです。今まで何十、何百時間と時間を共に過ごしてきた愛機です。
晴れの日も曇りの日も雨の日も頑張って飛んできた相棒が今あなたの目の前でグシャグシャになって地面に横たわっています。
ペットにも似た感情を抱くのは不思議ではありません。
•金額的ショック
これは仕方ないことですが、決して安くない買い物であるドローン。
墜落したその次の瞬間にはお金のことが頭に浮かびます。
俺の15万円が。。。私の20万円もの大金がーー。
となってしまうのはごく普通の感情だと思います。
そうです。
墜落の衝撃度合いによっては最悪新しい機体を購入せざるを得ないことだってありうるのです。
まだ陸に落ちた場合は機体回収、修理という道が開けていますが、川、池、海への水没の場合は回収の難易度がいっきに難しくなります。
たくさんの福沢諭吉が目の前で灰になっていく光景が浮かぶことでしょう。
ぼくは不幸中の幸いにして2度の墜落ともに修理だけで済みましたので金銭的影響は最小限にとどまることとなりました。
詳細な修理費用や期間はtwitterをみていただければわかります。
精神的対処法
以上が墜落後にどういう気持ちになるかです。
続いてこれらを少しでも和らげるための処方箋に移っていきましょう。
帰宅
まずすぐに家に帰りましょう。もう今日はドローンはおしまいです。
天気がいかに良かろうが、どれだけ風光明媚な場所にいようが、バッテリーがどれだけ余っていようがそんなことは一切無視して一目散に帰宅してください。
今は非常事態なのです。
心を落ち着けるための最大限の努力を。
帰宅したら心を落ち着けることを今日の目標にしましょう。
墜落のショックであなたの心は確実に乱れうろたえています。
シャワーを浴びたり、できれば入浴などして心身ともにリラックスできる活動をすることをおすすめします。
ぼくは最初の墜落のときはシャワーの水圧をMaxにして冷水とお湯を交互に頭から10分かけつづけました。
他の墜落映像を見る
自分のドローンが墜落したのに何をバカなと思うでしょう。
でも今のあなたの心は墜落によって落ち着きを失っているだけでなく、同時に孤独も感じているのです。
他の人は安全に飛ばしているのに自分は墜落させてしまった。みんな今ごろ幸せな時間を過ごしているはずなのに俺の心はドローンともども粉々になってしまった。
人は他人と比較することで自分の立場や感情を再定義するようにできています。
他人と自分の状況の差によってあなたは孤独を感じているのです。
だからこそ自分の仲間を見つける必要があります。
そのために他の墜落ドローン映像を見るのです。
“Drone crash”といったキーワードでyoutubeを検索してみてください。
ドローンを墜落させしまったあなたの仲間達の動画がわんさか出てきます。
世の中には墜落してもそんなことにめげずに動画をアップしてやろうと考える強者がいるのです。
バカだなコイツ、こんな無茶な飛ばし方しやがって。
えっ?!こんなんで落ちたの?! なんで??
投稿されている動画からは彼らの気概気持ちを感じとることができるだけでなく、墜落のケースの多様性を知ることができるのです。あなたと同じような墜落場面を目にすることもあるでしょう。
同時に、オレは、わたしは一人じゃない的な鼓舞する気持ちが生まれることでしょう。
他の方が撮影したドローンによる美しい空撮映像を見ることも良いでしょう。ドローンの素晴らしさをもう一度呼び覚ましてくれるからです。
さてここまで実行に移された方は少し気分が晴れてきたことに気付かれるかもしれません。
まぁもう起きてしまったことだし仕方ないかという言葉が浮かんできたら、気持ちが切り替わり始めているサインです。
そしてこの状態になってはじめて、そうです、
機体のチェック
をしてみましょう。
ボディの状態どうか、カメラやジンバルに損傷ないか、モーターは回転するか、プロペラは変な形にひしゃげていないかという点を細かく見ていきます。
そし自分の機体の状態を客観的に把握できる状態になったところで修理センターへ連絡をすると良いでしょう。
修理に際してはエンジニアが機体をチェックする必要がありますが、ひとまずは墜落時の状況とご自身でチェックした機体の状態を事前に電話やメールで伝えておくことおすすめします。
修理側では交換が必要なパーツによっては事前に取り寄せるといった対応が必要になるため、あらかじめ機体の状態を伝えておくことはスムーズな修理へと繋がります。
いかがでしたでしょうか。
自分が墜落時にどういう気持ちだったか、そしてそれを鎮めるためにどういう行動をとったかを思い出しているうちにかなりの長文となってしまいました。
しかし、墜落によって落ち込む気持ちは簡単に対処できるものではありません。
ぼくは2度の墜落のどちらのケースも墜落後数週間はその気持ちを引きずっていました。
この記事が少しでも墜落させてしまった方々の心の傷を癒せることを願って。
ドローンセラピスト
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