誤操作には要注意!? 墜落を招くドローンのパイロット操縦ミスTop10

DJI Forumに面白い記事が載っていたので日本語訳もかねて共有したいと思います。

フライトデータやクラッシュ時のレポートを元に分析された結果なので、実績を元にしたある程度信頼性のある数字といえます。当然ながら対象のドローンはDJIの製品のみです。

1. CSC操作実行

1位がこれか。。と正直思いましたが、飛行中のCSC操作が堂々の1位です。

CSCって何?という方は以前過去記事で紹介していますのでそちらを参照ください。

操縦中のドローンが急に落下!?飛行中のCSCには要注意

2. プロペラがはずれる

これは確かにありそうだなという気がしますね。プロペラをしっかりと閉めていなかったために飛行中にプロペラがどこかへ吹っ飛んでしまい、あえなく墜落というケースです。

飛行前のプロペラの装着には十分に注意をしたいものですね。

 

3. フェイルセーフ発動による障害物との衝突

一見すると、何で??という風に思うかもしれませんが、こういう原因だそうです。

ビルや木、丘、崖など高さのある被写体を撮影していて、ちょっと違う角度から撮りたいなと被写体の裏側にドローンを飛ばせたら、あら不思議。モニターには”No Signal(信号なし)”の文字。

と同時にフェイルセーフが発動し、ドローンは自動帰還をはじめますが、パイロットとドローンの間に背の高い被写体があるために自動帰還の途中でその被写体に激突。

というシナリオだそうです。

これは確かにわかるというか、被写体の裏に回り込んで撮影するという気持ちは大変よくわかります。

ただし、被写体がコントローラーの信号を妨げる障害物になってしまうというリスクがあることを認識し、あらかじめフェールセーフの設定を変えることで防げるでしょう。

 

4. バッテリー残量低下によるオートランディング発動

こちらはついついやってしまいそうなミスです。

通常バッテリーが少なくなると残量低下の警告がモニターに表示されますが、まだ操縦者のコントロール下での飛行が可能です。しかし、バッテリー残量が極端に減る(インジケータが赤のレベル)と、ドローンは自動で着陸を開始します。このとき操縦者が着陸をとめることはできません。そのためこのオートランディングが始まった地点が樹木の上や水の上だったときには。。

想像したくもありません。

それほど長い時間飛行できるとはいえないドローン。少しでも長く飛ばしていたい気持ちはぼくも非常にわかります。

ですが、このような事態を防ぐために、バッテリー残量が警告表示になったらおとなしく帰還させるのが安全といえるでしょう。ぼくはインジケータが黄色になり警告表示が出たら必ず帰還させるようにしています。

 

5. 目視外飛行

ドローンを飛ばしたことがある人なら、飛行中にちょっとあっちの方の景色も見てみたいなぁと思って飛ばしたものの、遠くに行って機体が見えなくなってしまったという経験があるのではないでしょうか。

ですが、目視外の飛行というのはモニターに移る限られた情報に頼ってのみ飛行をするため衝突の危険は格段に高くなります。

よくあるのが、ドローンをFPVだけを頼りに後方や左右に移動させたときにモニターには移っていない樹木や電線にひっかかってしまうというもの。

視界内での飛行であれば、ドローンの周りにあるものが360度確認できますが、目視外飛行となると、方向性や高度を見誤る可能性が非常に高くなります。

解決策は視界の範囲内でのみ飛ばしましょう、しかありませんね。

 

6. FPVを見ながらの後退

FPV(First Person View)はとても便利なものですよね。

たとえドローンが目に見えないところにいたとしてもドローンから見える景色が1人称視点でモニターに伝わってくる。

ですが、あくまでFPVは現在ドローンが向いている方角を写しているに過ぎず、周囲の様子はモニターからは読み取れません。

FPVに頼りすぎた状態での後退が墜落原因の第6位です。モニターを見つめながらドローンを後退させていたそのとき、後ろにまさかの障害物。当然モニターから得られる情報ではそんな障害物があるとは思いもしなかった。

ありがちなパイロットエラーです。

解決策は一つのみ。目視範囲内でドローンを飛ばすこと。そして目視範囲内であってもモニターとドローンの位置は交互に確認すること。モニターばかり見つめていてはダメなのです。

 

7. 屋内での飛行

がなぜ墜落原因の一つになっているかというと、屋外に比べGPS信号を拾うのが難しくなるからです。

GPS信号がない状態ではドローンが思わぬ方向に移動してしまったりという現象が起きやすくなり、結果として壁や天井に衝突という事態が発生します。

とくに飛行経験の浅いパイロットにとってはGPS信号なし環境での飛行は困難です。

屋外でも飛行モードをAモードに切り替えることによってGPS信号を無効かすることができるので、屋内での飛行を予定しているひとは予め広い場所でGPSなしモードでの飛行で十分な練習をしておくのが望ましいでしょう。

 

8. フェイルセーフ発動に伴う上昇でのパニック

これは正直ピンと来ませんでした。自分がこういうドローンの挙動を目にしたことがないからです。

・バッテリーレベルが極度に低下している
・ドローンがホームポイントから半径20メートルの範囲外にいる

場合にドローンはフェイルセーフを発動、いったんReturn to Homeの発動高度まで上昇した後、ホームポイントに自動帰還するようです。

ところが多くのパイロットはバッテリーレベル低下の警告が発信された時点で、マニュアルでの着陸を試みます。ですが、上記の通りドローンはいったんReturn to homeの発動高度まで上昇するため、パイロットがパニックに陥り(ドローンがどこかに飛んでいってしまうように見えるため)、CSCコマンドなどで無理矢理着陸させようとしてあえなく墜落というシナリオのようです。

ということなので、念のためこういう事象があるということだけでも頭に入れておくと、いざこの現象が発生した場合にパニックにならなくてすみます。

 

9. 悪環境下での飛行

悪環境って何?というところですが、要は摩天楼など高層ビルが立ち並んでいる場所や、電力供給塔、TV電波塔、携帯電話の信号基地、高圧電線の近くなど何らかの信号や電磁力の混線が発生し得る場所です。

解決策は広い場所で飛ばしましょうにつきますね。建物があるところでは飛ばさない。電線や電柱の近くは避ける。上記に近い場所での飛行は控えるといったことで避けることができるでしょう。

 

10. スピードの出し過ぎ

自動車運転免許を持っている方なら、”車は急に止まれない”という言葉をご存知でしょう。

ドローンも同じです。”ドローンは急に止まれない”のです。

あまりスピードを出し過ぎでドローンを飛ばしているといざ障害物が近づいたときにブレーキをかけたとしても急に止まることができず、あえなく衝突、、という事態に陥りかねません。

スピードの出し過ぎには要注意です。

 

<Source>
http://forum.dji.com/thread-35648-1-1.html

 

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