ドローンが墜落するときの原因の一つに機体からのシグナルを受信できなくなるというものがあります。
遠くまで飛ばし過ぎたなど色々なパターンがありますが、いずれにせよ操縦不能になり、そのまま行方知らずというケースをオンラインコミュニティサイトやYoutubeで見かけます。
DJI Phantomシリーズの場合はドローンから発せられる信号の状態が弱くなるとモニターに警告表示されますのでその際はすぐにドローンを戻すという操作が必要です。
とはいってもその時々の飛行コンディションによっては警告表示のあとすぐに信号受信が途絶える(No Signal)ことがときどき発生します。僕自信も何度か経験したことがあり、これはなかなかヒヤッとさせられるます。
ですがNo Signal、それほど恐れる必要はありません。
というのはNo SignalになるとFail Safeモードが発動し、事前に定められた危険回避策を取るためです。
ここでいう危険回避策として具体的に以下2つを設定することができます。
1. ホームポイントへの帰還(Return to Home)
2. その場にホバリング
仮にあなたのPhantomがコントローラーとのコンタクトを失うってNo Signalになったとすると事前の設定により、自動でホームポイントへ帰還もしくはその場でホバリングするようにドローンを制御することができるのです。
僕は1を常に設定しています。
2のホバリングは使用したことがありませんが、遠くまで飛ばしていてNo Signalになりその場でホバリングされてしまうと、結局シグナルが復活しなかった場合、ドローンはバッテリーが尽きるまでホバリングを続け、最後にはバッテリー切れで墜落という懸念があります。
そんなわけで僕は1のReturn to Homeをあらかじめ設定しておくことをおすすめします。
しかしながら1のReturn to Homeも気を付けるべき点があります。
それはドローンがシグナルを失った場所とホームポイントとの間に何らかの障害物がある場合です。
Return to Homeはドローンが今いる場所からホームポイントまで一直線に飛んで帰還しますので、その途中に何らかの物体がある場合、そこに衝突する可能性があるのです。
実際に以前このブログで紹介した”墜落を招く誤操作top10″でもこの現象はランクいんしています。
これを防ぐためにReturn to Home発動時の高度も事前に変更することができます。周囲に何らかの障害となるもの(山など)がある場合はこの高度を高めに設定するといった対応が必要です。
多くの国のドローン規制で視界内での飛行が定められているのにはこうした背景があるのでしょう。
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