DJIの新ドローンWind1は雨風の中でも飛行可能に!

2016年8月21日、DJIは新しいドローンWInd1を発表しました。

 

Phantom4の発売からわずか4ヶ月後の出来事。

ついにPhantomシリーズとInspire 1の消費者向けドローンに新しいラインナップが追加される。

ぼくがこのニュースを海外のサイトで初めて目にしたときには、今度はいったいどんな新しいユーザ体験を与えてくれるものだろうか期待に胸が膨らみました。

そして記事を読み進めていくうちにこの新しいドローンは今までとは違った価値をぼくたちの社会に与えてくれるだろうということに気がついたのです。

 

一番のセールスポイントは?

Wind1が今までどのメーカーから販売されているドローンとも決定的に異なる点、それは雨風などの悪天候の中でも飛行ができるという点です。

そして海外のニュース記事によると、そもそもこのWInd1は、PhantomやInspire1がプロ/アマチュア問わず空撮や映画撮影用途向けの製品であるのに対して、産業利用やセキュリティ目的をターゲットとして開発されたドローンとのこと。

なるほど。確かにこうした目的のためにドローンを欲しているユーザにしてみれば、天候条件問わずに飛ばすことのできるドローンは待望の製品であったと言えるでしょう。

なぜならば、産業利用での場合、天候が悪いためにドローンを利用できないということは、機会損失や業務不履行に直結してしまうからです。

セキュリティ目的での利用を例に挙げると、本来は天候の良し悪しに関係なく監視という業務を遂行しなければならないにもかかわらず、雨のために本来想定していたドローンでの監視ができないということであれば、その監視業務自体がストップしてしまうことを意味します。

また、この悪天候下での飛行という利点は大雨や洪水時の被害状況を確認するときにも十分なアドバンテージとなるでしょう。

今まではヘリコプターを飛ばして被害地の状況を確認しなければいけなかったような状況でも、より小回りの利くドローン一つで確認可能になります。

もちろん、ここに挙げた産業用とでの利用のみならず、この悪天候下での耐用性というのは先に述べた空撮や映画撮影にも十分な威力を発揮することは間違いありません。

雨や風の下で撮影された空撮映像はまた違った視点を与えてくれるはずです。

 

ベースはDJI Matrice

Wind1のベースとなっているのは同じDJI社の製品であるプロフェッショナル向けドローンMatrice。

ゼロベースで開発されたまったく新しいドローンというよりかは、Matriceを雨風の悪天候の中でも飛行可能なようにモディファイしたドローンという方が正しいでしょう。

以下がWind1の上からの写真です。確かにMatrice100に少し外観が似ていますね。機体が白く塗装されているのでInspire1を想起させるデザインでもあります。アームはInspire1にも使用されているカーボン性です。

DJI-Wind-1-696x578 2.jpg

 

そして肝心の風速に対する飛行性能ですが、最大Force6(秒速にして10.8–13.8 m/s、時速換算で約38–49 km/hなので少しゆっくり走っている車と同じくらいです)の下での飛行が可能とありますので、かなり強い風の下でも飛ぶことができるということがわかります。(ちなみにPhantomシリーズは風速6m/s以下での飛行が推奨されています。)

機体重量は4040gから4225gと少し重めな機体でありながら、2つのバッテリーを搭載可能なことにより、最長飛行時間は31分と一般的な消費者向けドローンよりかは長く飛行が可能となっています。

DJI-Wind-1-specs-696x491 2.png
スペックの詳細

 

搭載カメラ

そして搭載されるカメラは同じく先日発表されたばかりのズームが可能なドローン用カメラZenmuse Z3とのこと。

産業利用が主なターゲットということであればこの点は納得です。もちろんカメラは取り外しが可能なので、用途に応じて赤外線カメラを搭載することも可能となっています。

※Zenmuse Z3に関しては過去記事”DJI社のドローンでズームが可能に! DJI Zenmuse Z3をリリース“を参照ください。

紹介動画

残念ながらこの記事を執筆している時点でDJI公式の製品紹介動画はまだ発表されていないようです。

実際に悪天候の下で飛行しているシーンを確かめたかったのですが、現在のところ一部のファンによって作られた動画がYoutubeにアップされているに過ぎません。下記に一例を掲載しています。

 

気になる価格ですが、9,950ユーロ(日本円にして120万円以上)と産業利用をターゲットにしているだけあってかなり高額。

主な顧客は企業等の法人やプロフェッショナルとなることでしょう。

 

発売日や販売対象の国、地域については言及されていない他、Wind1自体がDJIの公式Websiteにも掲載されていないため、詳細情報は徐々に明らかになってくると思われます。

 

<Source>
http://www.dronewatch.nl/2016/08/20/nieuwe-wind-1-drone-van-dji-kan-overweg-met-harde-wind-en-regen/
http://www.suasnews.com/2016/08/dji-wind-1/

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