海外旅行にドローンを持っていくときは要注意! (Part2 保険編)

Phantom4の登場以来、ドローン人口の裾野が広がりつつあることを日々感じている最近。

ユーザ数が増えるに従い、海外旅行にドローンを持っていきたいと考える方も多くなって来ています。(実際このブログにアクセスする人の多くは海外のドローン、海外旅行へのドローン持ち運びに関する記事を訪問されています。)

ということで、海外旅行にドローンを持っていくときは要注意! <Part2>と題しまして、今回は海外旅行にドローンを持っていく際の保険を取り扱いたいと思います。

 

海外は保険適用対象外

いきなり出端をくじくような見出しですが、日本のドローン保険は海外は適用対象ではありません。

この点が海外旅行にドローンを持っていく際に気を付けないといけない点の一つです。

日本の場合、DJIで購入したドローンのようにデフォルトで保険が付いているドローン製品や、ドローン保険単体の保険商品が提供されていますが、それらの保険は海外での使用に伴う損害は保証対象外です。

これはぼく自身が実際日本でドローン保険を提供している数社に問い合わせた結果です(2016年3月時点)。(以下Twitterでもつぶやいた通り。)

もし現在居住されている国でドローン保険に入られている方は保証内容詳細を確認してみてください。
日本国内で発生した損害のみ保証対象と記載してあるか、そもそも国内/国外といった区別すら記載していない(そもそも海外へ持っていくというケースを想定していない/できていないと思われる。)というケースがほぼすべてです。

もしかしたら今みなさんがこれを読んでいるリアルタイムの情報で適用範囲が海外まで広がっていることも100%なくはないかもしれませんが、その可能性は非常に、非常に低いと考えられます。

 

なぜか?

 

その理由として最も大きな要因として考えられるのは各国ごとのドローン規制の違いが挙げられます。

海外のドローン法規制情報はこのブログでも数多く紹介しているように、国によって本当に様々です。

例を挙げると、インドのように持ち込みそのものに関税がかけられる国もあれば、そもそも一般人によるドローンの使用が禁止されている国もあります。実際に観光客がドローンを飛ばしていて逮捕されるという事件はまったく珍しものではありません。(以下の参考記事/Twitterも合わせてご確認いただければと思います。)

参考記事

ローマの歴史的建造物コロッセオでドローン空撮をしていたフランス人観光客逮捕。罰金はなんと1700万円!?

 

このような事情なので、そもそも海外での使用に伴う損害をカバーする保険を提供することそのものが、保険会社にとっては大きなリスクですし、各国ごとに大きく異なる法規制に対応可能な一般的な保険商品を開発することがそもそも大変困難なことだと思われます。

 

それでも海外旅行にドローンを持っていきたい人は?

 

以上から日本国内で購入したドローン保険は海外旅行にはまず使えないということがわかっていただけると思いますが、それでも海外にドローンを持っていってみたい!という方はどうすればよいのでしょうか。

考えられる選択肢としては以下が挙げられます。

  • 無保険で臨む
  • 一般の保険会社に連絡して特別にドローン保険商品をカスタマイズしてもらう
  • 現地の保険会社が適用するドローン保険に加入する

 

まず一つ目の無保険ですが、当然こちらは何らかの事件事故が発生した場合は自己責任での負担となりますのでそれなりのリスクがあると言えます。国によっては保険に加入していることがドローン飛行の前提条件になっている国もありますので、事前に当該国の法規制についてよく確認する必要があります。

2つ目の特別にドローン保険をカスタマイズするという案ですが、実際自分で経験したことがないので本当にできるかどうかは不明です。あくまでアイデアベースです。

自分が長く付き合っている保険会社やVIP会員等のステータス会員になっている場合はこうしたサービスが受けられる可能性もあります。ただし一般的に特定顧客だけにカスタマイズされた商品というのはコストが高くつくというのは皆さんもイメージを持たれている通り事実ですので、この点はデメリットになると言えるでしょう。

最後の現地のドローン保険に加入するという選択肢ですが、旅行者向けに短期の保険商品を提供しているという事例をぼくは聞いたことがありません。

現地のドローン保険は原則その国に居住している人を対象とした商品であることがほとんどなので、短期滞在社が加入するにはコストが高くつくことが考えられます。とはいえ、どうしても保険が必要という場合はこの方法が最も確実で安心でしょう。

旅行の計画と合わせて旅行代理店に問い合わせるか、現地に到着してから現地の旅行代理店/保険会社に赴くというのが良いと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

保険という観点から見てみるとなかなかハードルが高いと感じるかもしれません。ですが、車の運転でさえ、海外で運転する際には国際免許を別途取得する必要があるのです。ましてや近年急速に発展した消費者向けドローンであればそういった仕組みがまだ整っていないのは今の時点では仕方がないことかもしれません。

もしかしたら近いうちに海外もカバーできるドローン保険の商品が開発されるかもしれませんね。

 

 

今回は海外にドローンを持っていくときの一つの注意点として保険を取り上げてみました。

Part3は英会話編を予定しています。

ドローンを海外に持っていくときには避けて通れない、税関やセキュリティチェック時、実際に現地で飛ばす際に必要となる英語での定型コミュニケーション、フレーズ集を共有する予定です。

読んでみて、理解して、イメージして、実際に印刷して海外に持っていけるようなものができないかを日々考えています。

 

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