インドのプネからドローンのニュースが飛び込んできましたのでその概要を記してみたいと思います。
インド プネの税関当局は2年間に渡りカナダから不正に輸入されたとされるドローンの調査を立ち上げたと発表しました。
記事によるとインドにある2つの企業、weboniseとHeightNextがこのドローンの輸入とインド国内での販売について調査を受けているとのことです。(当局によるとこれらのドローンの購入者もセキュリティ観点から調査を受けているようです。)
weboniseのCOOは「われわれは何も間違ったことはしていない。現在は調査中のステージだ」とのコメントを発表しています。COOによると没収されたドローンの総額は日本円にして約900万円。7機でこの価格ですから1機100万円以上する超高性能ドローンと推測できるでしょう。
調査によるとドローンはどうやら完成品の形で輸入されたのではなく、バラバラの形で組み立てられるようにして輸入されたように見られています。
記事内で没収の原因がこのドローンの輸入方法に問題があったとされるのかについては触れられておりませんが、本来完成品の形で輸入すれば何らかの関税がかかっていたであろうものを部品の形でばらして輸入されたがために脱税と扱われてしまった可能性もなくはありません。
ドローンはアメリカPrecision Hawk社製のもの。45分間に300エーカーの土地をも調査できる能力を持つということからかなりの性能を有したマシンと考えられます。
プネの警察当局によると一般人の市内でのドローンの使用は事前の許可取得が必要で、許可は警察当局のガイドラインに従って発行される模様です。
プネ市警察当局の担当者の話では、そういった許可が降りることは稀で、ユーザから使用するドローンの数を始めとする操縦者の詳細な情報が収集された後にはじめて許可が発行されるとしています。そして極めつけはユーザが実際に行ったドローンを使用した活動をDVDまたはCDにて提供があるとさえしています。
この話からプネ市内でのドローン使用は非常に厳しいものであることがわかります。
インドでは最近ドローンを含むUAVの規制に関するドラフトガイドラインが発行されましたが、今の時点ではそのルールはドローンの使用ならびに購入と販売は対象になっていないようです。
2014年10月にDGCA(インドの航空安全当局)は一般人によるドローンの使用を禁止。
新しい規制のもとではドローンオペレーターにUIN(1機ごとのドローンの認証番号)を登録させることを検討しているようですが、そのUINの発行もインド人に限って行うとのが現時点での方針としています。
やはり隣国パキスタンとの緊張関係やセキュリティ上の理由からインドで自由にドローンを飛ばせる日はかなり遠くなりそうな気がします。
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