10月7日タイで旅行関連本の出版を行っているKnowledge Media Groupがタイ チェンライのドローンによる空撮写真集を出版しました。
タイトルは”Chiang Rai from the air”.
タイの旅行本で全編ドローンによる写真によるものは初めてとのこと。
タイ語だけでなく英語、中国語の3カ国語で説明が記載されていることから出版社とチェンライ州の意気込みがビシビシと伝わってきます。
編集はチェンライ在住のトラベラーJaffee Yeeによるもので総ページ数は72ページ。ドローンを使用したセッションを設けたり、本のデザイン、編集など完成まで6ヶ月を要したとか。
「Chiang Rai from the airは我々にとってドローンを用いた最初の冒険」
とJaffee氏。
“from the air”シリーズとしてタイの他の地域や近隣国のドローン写真集を出版することも検討しているそうです。
そして次のターゲットは同じくタイの北の古都チェンマイ。
石灰岩の岩壁と熱帯のジャングルに包まれたビーチリゾートクラビやメコン川も候補地に名前を連ねているとか。
数あるビーチリゾートをはじめとして北方の山岳地帯、高原とタイは魅力的な景勝地で溢れている国。
そんな数々の名所がドローンの空撮写真で彩られるとは話を聞くだけでワクワクしてきます。
楽しみですね。
しかしながらドローンで写真を撮るのは多くのチャレンジも伴うようです。
近年のミャンマーのプロジェクトでは、ヤンゴンの仏教寺であるシュエダゴンパゴダの上空から写真を撮影している際、地元警察にドローンを取り上げられてしまったとか。
確かにミャンマーはタイと同じ敬虔な仏教国。
その象徴とも言えるシュエダゴンパゴダの上空をドローンがホバリングするのは、現地の人にとっては好ましくないことなのかもしれません。
幸い氏のチームが逮捕されるには至らなかったものの、没収されたドローンは今も地元警察の管理下にあるとか。そしてどうやらこのドローンが氏の元に帰ってくることはなさそうです。
実際シュエダゴンパゴダの管財人は2015年9月に敷地内でのドローン飛行を禁止。そしてミャンマー全国でもドローンの使用を禁ずる法案が準備中とのこと。
(注: ぼくの記憶が正しければミャンマーは許可なくドローンを飛ばすことはすでに禁止されていたかと思います。当時詳しく調べてわけではないので、追って詳細をこのブログの”海外ドローン規制“シリーズでレポートしたいと思います。)
“海外ドローン規制“シリーズのサンプルはこちらの記事を参照ください。
【海外ドローン規制】 太陽と芸術の国イタリア
シュエダゴンパゴダの公式見解によると現在の対応はドローンの没収だけですが、ミャンマーの法律code 188によるとドローンのオーナーは禁固1ヶ月もしくは罰金に処せられる可能性もあるとのこと。
Jaffee氏はドローンが没収された日(2016年9月6日)にその出来事をFacebookに投稿。(下がその投稿です。)
氏のドローンはシュエダゴンパゴダで今までに没収された8個のドローンのうちの一つ。
いずれもミャンマーのドローン規制を知らなかった旅行者からのものだそうです。
シュエダゴンパゴダはぼくも訪れたことがありますが、ヤンゴンの街中にあるヤンゴン、ミャンマーのシンボルとも言えるお寺。
仏塔を始めとして建物は一面金箔で覆われ夜には文字通り燦然と輝きます。
上空からの眺めもさぞ美しいことでしょう。
しかしルールはルール。
観光客として異国でドローンを飛ばす際には現地の法令を遵守する必要があります。
Chiang Rai from the airはタイの空港の書店で499THBで販売されているということですが、恐らく大きな書店であれば空港以外でも取り扱っていると思いますので、さっそく近くの書店に足を運んで購入したいと思います。
またアップデートがあればこのブログで紹介します。
<source>
http://www.ttrweekly.com/site/2016/10/chiang-rai-from-the-air/
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