またまた海外で観光客のドローントラブルが発生してしまいました。
(2016年10月18日付け記事より)
10月17日インドを旅行中のロシア人がRamanathaswamy寺をドローンで空撮していたところ現地警察に処罰させられるという事件が発生。
インドでは観光客含め一般市民によるドローン使用は(特別な許可がない限り)禁じられていますが、この観光客は他のトラブルにあった観光客同様無許可での飛行を行っていたとのこと。
<Ramanathaswamy寺の写真>
確かに変わった外観で魅力的なお寺ではありますね。空撮してみたいという気持ちは十分わかりますが。
この観光客男性、10月2日にインドの首都ニューデリーに到着して以来、国内の寺院や文化的景勝地を観光。
Ramanathaswamy寺をドローンで空撮しているところを現地警察が発見、この男性に職務質問。
(このように治安が安定していない地域というのはドローンを飛ばす行為そのものが職務質問対象になってしまうわけですね。隣国パキスタンとの国境問題もあり、下手な行動はスパイ扱いされます。)
男性は何の悪意も持たず寺をドローン撮影していたと主張し、ドローン機体と撮影した映像の変換を要求しましたが、警察は撮影映像の内容をチェックし映像を削除。
この男性はRamanathaswamy寺以外にもいろいろな場所で撮影していたようですが、警察はドローン返却前に関連するそれらの映像をすべて消去。ちなみに男性が所有していたPCもスキャンされすべてPC内の関連動画も削除されたというので相当厳しい尋問だったと予想されます。
最終的にドローンは男性に返却され男性は厳重注意とともに釈放されましたが、このドローン使用、以下の様々なインド刑法で処罰されたようです。
-公布規則違反
->特別許可を得ることなくドローンを飛行させたことによる処罰と思われます。
-機械装置の不注意使用
->ドローンを機械装置の一種として捉えられたのでしょう。
-市民の安全を脅かした
厳重注意とともに釈放されたということなので恐らく処分保留ということと推測しますが、場合によっては後に罰金やその他刑罰を課せられる可能性もなくはないでしょう。
インドはドローン規制に関しては世界で最も厳しい国の一つ。
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