海外でのドローンデリバリーに関連した事件を一つ紹介。
オーストラリアに住むある男性がドローンを使ってソーセージを配達するという動画をYoutubeに投稿したところ、オーストラリア航空局(CASA)から調査、追求を受けるという事件が発生。
以下のサイト(英語)でその動画がダイジェストで紹介されています。(Youtubeにアップされていた元動画は既に削除されてしまったよう。)
どういう動画?
・オーストラリア郊外のとあるホームセンターBunnings Warehouseの屋外で販売されているソーセージをある男が購入
・男はソーセージ屋の店員にソーセージを持って来た袋に入れるよう依頼
・男がその袋入りソーセージをドローンに紐でくくりつける
・ソーセージをぶら下げたドローンは街中を飛行。ある家庭の裏庭でバスタブにつかってくつろぐ客にソーセージを渡し、客は美味しそうにソーセージをほおばる
というもの。
どこがNG?
動画は既にYoutubeから削除されているものの、CASAの代表者の弁によれば、このドローン飛行がいくつかの規制に違反するものとして9000ドル(日本円で約72万円)の罰金につながるおそれがあるとか。
さてこの動画、何がまずかったのでしょうか?
CASAが動画を分析したところ、以下の点がオーストラリアのドローン規制に違反するというのです。
・目視の範囲を超えた飛行
・人から30m最低離れて飛行しなければいけない
・人ごみ上空での飛行
動画を作成したTim氏によると、実際この動画は複数の動画を組み合わせて編集して、あたかもドローンがホームセンターから飛び立って街中を飛び、客に配達するという一連の流れのように見せるように作られたもの。実際にこの長距離を飛ぼうとすれば距離が長過ぎて電波が届かないし、モニターだけでコントロールするのは難しいとコメントしています。
またTim氏は罰金額が確定したら資金調達のためにクラウドファンディングのページを立ち上げるだろうともコメントしています。
https://www.casa.gov.au/aircraft/landing-page/flying-drones-australia
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