はたしてインドのドローン事情への光と成り得るでしょうか。
インドのプネ市はドローンの民間使用の使用許可の発行権限を地元の各警察署から警察内の特別機関へ移管する旨発表しました。
今まで民間でのドローン使用の許可は各警察署がその発行の役割を担ってきましたが、管轄警察署によって申請や承認プロセスにばらつきが出るなどの問題が発生していました。
事態を解消し一律性のあるプロセス許可申請承認プロセスを実現するため、プネ市警察はドローンの許可発行権限を特別機関に委譲すると決断したというのが要点です。
プネ市警察の合同委員会の担当者によれば、
「ドローンはテロ行為に使用される可能性がある。従って申請者に対して許可を発行する一方で我々はセキュリティ上の側面を確認しなければならない。今までは各警察署がドローンの許可を求める人々に対して独自に条件を設けた上で許可の発行をしていたが、今後は各警察署ではなく警察内に置かれた特別機関がドローン飛行の許可を発行する。セキュリティ面での確認が取れた後、ケースバイケースで許可は発行される。」
と述べています。
同時に今回の決断は中央集権化された組織を持つことでドローン操縦者に対するチェックを継続可能にするために成されたともしています。
現地の警察官らの話によれば、ドローンは注目を浴びる結婚式での使用や空撮の写真を必要とする建設事業者の間で人気があるとのこと。
一方で、警察とイベント会社の話では、今までは警察署の上級検閲者からドローンの許可を受けていて、その際の条件はドローンで撮影した映像や空撮写真のコピーの提出することだった。しかし別の警察署ではこうした書類が要求されることはなかったと、その手順の不均一さを示す証言が出ています。
「我々は主に結婚式イベントでドローンを使用してきた。警官とうまく関係が作れれば許可は簡単に下りた」
「許可申請のときは特定の条件に従うことを強調されたが、厳格にそれらに従うことはほとんどなかった」
など許可の発行や許可そのものが形骸化してしまっていると見受けられるような別の証言も出ています。
少しずつ歩んでいるように見えるインドのドローン事情。インドは個人的にドローンを飛ばしたら最も面白いと思える国の一つ。一般人がもう少し簡単にドローンを飛ばすことのできる仕組みが早く整うことを願います。
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