様々な業界で活用が叫ばれているドローン。
北米カナダから競馬にドローンを活用するという事例が届きました。
カナダのオンタリオ州で競馬を管轄する機関は2016年12月2日(金)ドローンを活用してジョッキーの不正を確認する試みを始めたと発表。
実際に同日の午前中のレースでそのパイロットプロジェクトが立ち上がりました。

インターネット接続環境の都合上、ドローンから審判員にドローンの映像が転送されるまで時間を要したため、実際にはドローンに搭載していたメモリーカードを審判員の席まで持って行く必要性が生じたとのこと。
審判員の判断が遅れれば観客を失望させるとして、この点は将来の要改善ポイントだがドローンによる映像は大きな助けになると管轄機関のディレクターであるBrent Stoneは述べています。
ジョッキーも馬も上空を飛行しているドローンには気がつかなかったと言いますから(恐らく競馬場で馬の駈ける音にかき消される。)、馬を驚かしたりする懸念はないようです。
氏によれば、ドローンを活用することのメリットはジョッキーが意図的に他の走者を除外したりして失格などにつながる違反行為を即座に捉えられること。
現在の固定カメラを使用した監視システムも十分に機能するが、ドローンを用いることでよりレースの透明性を確保できないかを実験したかったとも述べています。
本格的な導入に向けて実験は今後も繰り返されるそうで、ドローンを正式に導入するかどうかの決断がいつになるかの期限は未定とのことです。
パイロットプロジェクト実行時には現地のドローン空撮企業から空撮の専門家を雇ったとのこと。たしかにドローン活用が様々な分野で進めばパイロットの需要も増す訳で雇用創出にもつながります。
撮影は一人のドローン操縦士とカメラ操縦担当の2人のクルーで、およそ高度20メートルを時速45Kmで飛行して執り行われたとのことです。
<Source>
http://www.cbc.ca/amp/1.3879638
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