英BBCに興味深いニュースが載っていました。
ぼくがかねてより懸念していたドローンが空港周辺で目撃される事件が増えるにつれ、ますます規制が厳しくなっていくのではということが現実になりつつあると伝えるニュース記事でした。
その記事によれば、
将来イギリスでドローンを購入する人はみな、そのドローンを登録する必要があるだけでなく安全飛行のためのテストを義務付けられる可能性があるというもの。
この施策はイギリス政府がより厳しいドローンの安全ルールを検討する中で出てきたもの。ドローン使用は過去数年間のうちに以前より安価で多くの店頭で購入できるようになったことから急激に普及。
イギリス政府もドローンが経済に大きな影響を与える可能性を認め、実際に救助活動などの緊急事態での使用から保全活動、エネルギー、輸送・交通機関に至るまで様々な分野で使用されています。
と同時に多くのドローン使用者が法やルールに法って飛行を行なっているのに対し、ルールを知らないユーザーや、公共の安全やプライバシー、セキュリティ上のリスクがあるにも関わらず意図的にルールを破って使用するユーザーがいることも事実、と交通大臣Lord Ahmad氏は述べています。
最近もこういう事件がありました。
現在でも厳しいドローン規制が敷かれているイギリス。
例えばカメラを搭載したドローンは建物や車や人ごみから50m離れて飛行しなければならなかったり、商業飛行のためにはドローンをイギリス航空当局CAA(Civil Aviation Authority)に登録する義務があります。
ですがレジャー用途のドローン使用にも登録が義務付けられ、自動車の運転免許同様に安全に関わるテストの受講も義務付けられる可能性があるのです。
この規制はトイドローンを除くほとんどのドローンが当てはまる250g以上のドローンが対象になるだろうと予想されています。
こうした動きに対してドローンを購入してから登録、安全テストと実際の使用までにかかる費用は自動車の運転免許と同じくらい費用がかかるのではと懸念する声がドローンユーザーから挙がっています。
一方、CAAのJonathan Nicholson氏によると、
「近年航空機のパイロットによるドローンの目撃数が増加しつつある。同時に市民からはドローンが航空機の付近を飛行することに対するクレームも警察に来ている。」
やはりCAAの職員からこういうコメントが出ているということはイギリス国内並びに世界各国で頻発しているドローンと航空機のニアミスがドローン規制強化につながって来ていると思わさざるを得ません。
そしてイギリスやアメリカといった先進国(ドローンの使用と規制に関しても先進国)がこうした規制に向けて動き出すに従い、その効果は他の国へも波及していくことでしょう。
たった一人のパイロットの振る舞いによりその国全体または他国にまで影響を及ぼしてしまう。まさにバタフライエフェクトのような現象がドローン社会でも起きているように思えてなりません。
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