<2017年1月13日アップデート>
1月10日、モザンビークの航空当局は機体機首にできた損傷はドローンをはじめとする未確認物体との衝突ではなく、構造上の欠陥によるものとする調査結果を発表しました。
史上初のドローンと旅客機の衝突事件発生かと思われた事故でしたが、最終的にはドローンとの衝突ではなかったとする公式調査結果で幕を閉じました。
兼ねてからツイッターやブログで警鐘を鳴らしてきたドローンと旅客機の衝突事故。
とうとうその懸念が現実のものとなってしまいました。
2017年1月5日(現地時間)モザンビークの航空会社LAMモザンビーク航空は80人の乗客乗員を乗せたボーイング737が着陸準備飛行中にドローン(UAV)と衝突したと発表しました。
衝突により機体機種が大きく損傷したものの、乗客乗員にけがはなく航空機も無事に目的地のテテ州空港に着陸。
こちらがドローンとの衝突により損傷を受けた機体の写真。
LAMモザンビーク航空の発表によると、着陸準備中の機内でキャビンアテンダントがバンという衝突音を確認。
乗員は当初バードストライクを疑ったものの機体は通常通り飛行を継続。
着陸後の検査によりドローンとの衝突であったと判断されました。
航空機の事故、ニュースを取り扱うメディアThe Aviation Heraldによればドローンは炭鉱調査目的で頻繁に使われているとのこと。
衝突の写真を見る限り消費者向けドローンよりも何か大きいものが衝突したのではないかとも見られています。
ドローンと航空機の衝突は以前よりその懸念が世界中で叫ばれており、昨年2016年4月にもロンドンのヒースロー空港にて史上初のドローンと旅客機の衝突事故と疑われる事故が発生しました。(この事故は後にプラスチック袋との衝突と結論づけられています。)
おそらく記録、報告されている中では、今回モザンビークで起きたこの事故が史上初めてのドローンと旅客機の衝突事故になることでしょう。
それにしてもけが人なく無事に着陸できて本当に良かったです。
調査は継続するということですから、一刻も早く原因が突き止められることを祈るばかりです。
<Source>
https://www.google.co.th/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=mozambique+airlines&tbm=nws
http://fortune.com/2017/01/08/drone-collides-with-airliner/
http://www.mirror.co.uk/news/world-news/drone-crashes-boeing-737-jet-9574073