衝撃でしたこのニュース。
DJIストアからPhantom3 ProfessionalとAdvanceの両モデルが姿を消すようです。
DJIの公式websiteでも以下のようなアナウンスを目にすることができます。
まだPhantom3のプロダクト紹介ページは存在し、注文も可能なようですが正式にPhantom3 Pro, Advance, 4Kの生産中止を決めたようです。
尚、Phantom3 Standardは継続して生産する模様。
理由
DJIから生産中止の理由についての公式な発表はありませんが、いくつか考えられる点を挙げてみたいと思います。
1. マーケティング戦略
現在のDjiのコンシューマー向けドローンのラインナップを振り返ってみましょう。
上から新しい順番に
Phantom4 Pro (2016年12月リリース)
Inspire2 (2016年12月リリース)
Mavic Pro (2016年10月リリース)
Phantom4 (2016年3月リリース)
Phantom3 シリーズ (2015年4月リリース)
Inspire1 (2014年12月リリース)
となっています。
Phantom3は既に下から2番目に古いモデルになっているんですね。
Phantom4が発売されたことで型落ちモデルとなってしまったPhantom3。
Phantom3シリーズの最上位モデルであるPhantom3 Proの最大の売りは4K画像が撮影できることでしたが、同じく4Kカメラを搭載し、かつ衝突回避機能も備えたPhantom4が登場したことによってPhantom3 Proの価格以外での競争力、製品としての位置付けが揺らいでしまったのも事実です。
最新テクノロジーが搭載されたPhantom4のみを残すことで、先端技術のみを消費者に触れさせたいという戦略上の理由もあるでしょう。
またDJIとしては類似の機能を持つ型落ちのモデルを購入されることで売り上げへの影響を懸念しているという可能性も考えられます。
いずれにせよ、Phantom3 Standardは残すということですからエントリーユーザ向けモデルはStandard 1本に委ね、本格的空撮用途にも使えるモデルにはPhantom4を標準モデルとして提供したいというプロダクトレンジ再編成の意図が読み取れます。
生産設備のリソース不足
昨年のMavic発表からわずか数週間後にマーケットを騒がせたMavic発送遅延問題。未だに問題が解消していません。
つまり、予想をはるかに上回る注文があったために現在の生産設備では生産が追いつかず、注文済みユーザへできるだけ早くMavicを届けるために既存の生産設備の稼働計画を見直す必要に迫られたということも理由としては十分考えられます。
アフターサポートは継続
ユーザーとしては最も気になる点が、アフターサポートが継続されるのかどうかということ。
この点は心配ありません。
生産中止後もPhantom3 Pro, Advanced, 4K の全てのモデルのアフターサービスは継続されるそうです。
Phantom4がリリースされるまでのおよそ1年に渡ってドローン市場を牽引してきた、まさに業界のエンジンとも言えるモデルPhantom3。
ぼくはこのモデルがあったからこそDJIは他のドローンメーカーを押しのけ、市場で圧倒的なシェアを持つことができたと確信しています。
自分が使用しているモデルであるからこそ、生産中止の連絡を受け尚更愛着を感じます。
本当によくできたドローンです。
ありがとう、さようならPhantom3!
(この歌中井貴一さんが歌っていることを初めて知りました。)
<Source>
http://www.dji.com/phantom-3-pro
https://www.suasnews.com/2017/01/farewell-phantom-3-pro-dji-discontinue-phantom-range/
http://wetalkuav.com/dji-discontinued-phantom-3-series/
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