アラブ首長国連邦UAEのドバイ。
昨年2016年はドローンが空港近くで目撃される事件が3回も発生し、その度にフライトの遅延や空港の閉鎖という事態に追いやられてしまいました。
そんなドバイ当局がエミレーツの空を安全に守るための新たな取り組みを行っているとの記事が Times of Indiaに出ています。
昨年のドローン関連事件ののち、ドバイ国際航空の運営当局は空港から5Km以内のドローン飛行は違法である旨を強調。
昨年新しく導入された規制によれば、飛行禁止ゾーンでのドローン飛行に対しては3年までの禁固刑もしくはアメリカドルで27,000ドルの罰金(およそ300万円)を課されることとなりました。
ドローンが空港近くで目撃されたとなれば安全の確認が取れるまでフライトの離発着を遅れさせるのは当然のこと。
しかしながら同時にフライトの遅れにより数百万ドルの損失が空港に発生するのも事実。(ドバイ国際空港は世界で最も旅客数の多い空港とも言われ、一旦フライトがキャンセルや遅延となった場合にその振替フライトの手配だけでも相当な金額の保証が発生するのは想像に難くありません。)ただしそれでも乗客の安全には替えられません。仮にそのドローンが飛行中の航空機に衝突なんていうことになったら。。
UAEの民間航空当局はこうしたドローンによる航空機への脅威とバードクラッシュの脅威を比較してこう述べています。
「ドローンはバードクラッシュより予測しづらく、また回避するのもより困難だ。
我々は鳥が移動する時期と場所を予測する手段もデータも保持しているが、ドローンに限ってはどこでいつ現れるのかも予想できないし、操縦者の意図も知る余地がない。」
航空に携わる人物がこうした発言をしているわけですから、
ドローン探知機が一刻も早く全国の空港に導入されることを願うばかりです。
何か事件があってからこうした規制強化の動きが出るのはドローン業界に限ったことではありません。
ですがドローンは新しいテクノロジーであるだけにこうした規制が十分に周知・浸透されていないのも事実。他国のニュースや規制の事例をもとに先手を打って自国の規制の制定、周知運用方法を検討していく姿勢が各国に求められます。
<Source>
http://www.india.com/news/agencies/uae-grapples-drones-after-airport-closures-1858913/
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