もうかれこれ1年くらい前ですが、こんな記事を書いていました。
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真上を向ける真の360°全方位カメラ付きドローン今市場にリリースされている消費者向けドローンの一つの欠点は”真上を向けない”ということです。これって結構空撮の可能性、視点の動きを制限していると感じています。
真上を向くこともできる360度全方位撮影可能なドローン〜〜
そう、ドローンって真上を向くことができないんです。いやできなかったんです。これまでは。
DJIのInspire1、2であればカメラを水平方向に対してやや上方向に傾けることはできましたが、それでも真上を撮影するということはできません。
ですが、今回DJIが新しくリリースしたMatrice200シリーズにおける2つの210モデル(M210 とM210 RTK)については、機体の上部にジンバルが取り付け可能になっているのです。
こうやって正面から見ると手が4本ある2足歩行ロボットみたいですが、ドローンの頭に当たる部分にカメラが取り付けられているのがわかりますね。
こうすることによって今まではできなかった橋梁や高架道路の裏側を点検したりといったオペレーションにドローンを活用することができるわけですね。
広範囲なエリアを自律飛行するドローンで点検できるわけですから、点検作業の安全性も増しますし、当然メンテナンスコストを削減することにも繋がります。
今までは人がハーネス等をつけながら橋にぶら下がる形で点検せざるを得なかった状況を考えると飛躍的な進歩といえます。
この他にも風力発電所の発電タービンをドローンで点検するときは、今までは下記写真のようにタービンをY字型に停止させた上で点検を行う必要があったのが(カメラが下方向しか向けなかったため)、機体上部にもカメラを取り付けられるようになったことでこの複雑なオペレーションを回避することもできるのです。
以下の過去記事⬇️ を書いた当初はどこかのドローンメーカーが開発してくれないかなぁと期待混じりで書いたものですが、さすがDJI、見事にやってくれました!
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真上を向ける真の360°全方位カメラ付きドローン
どうせなら機体の上部、下部同時にカメラを取り付けられるようにしてもいいのになぁと個人的には思うところですが、そこは今後のバージョンアップ、マイナーチェンジに期待しようと思います。

<Reference>
http://enterprise.dji.com/news/detail/m200-series-vertical-inspections-with-an-upwards-gimbal
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