2月のウォールストリートジャーナルの記事に革新的な取り組みの記事が出ていました。
中東のアラブ首長国連邦の首長国であるドバイが2017年今夏にもドローンを利用して人を運ぶドローンタクシーの運用を開始するとアナウンスしたのです。
ドローンタクシーと呼ぶからにはもちろんドライバーのいない無人機タクシーですよ!
それがこちら。
このドローンタクシー。
使用される機体はあの中国Ehangの184。人を運ぶドローンとしてはもっとも有名なメーカーのモデルといっても過言ではないでしょう。
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このドローン、Ehangの発表によると航続距離は約50Km(31マイル)、最高時速は160Km(!!)にも及び最大100Kgまで積載可能です。よほどの巨漢な方でない限りは乗ることができそうですね。
操縦は全てコックピットのモニターから設定を行います。
同時にドローンの位置は常に地上にあるモニタリングセンターで監視されていますから、ほかのドローンタクシーとの空中衝突の心配もなさそうです。
Ehangのドローンタクシー機体はすでにドバイ民間航空当局(DCAA)の検査を受けており、早ければ今年7月にもこのドローンタクシーの運用を開始。
ドバイの首長Mohammed bin Rashid Al Maktoum氏は2030年までに市内の交通機関のうち25%を無人運転による交通手段に切り替えることを目標としています。
しかしドバイとドローンといえば、こうした明るい話題だけでもないのも事実。
このブログでは結構ドバイのドローン事情を取り上げることが多いですが、最近も空港近辺でドローンが目撃される事件が頻発し、ドバイ政府はドローンの規制を強化することを発表したばかり。
詳細について興味のある方は以下の関連記事を参照してください。
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こうした状況に置かれている中でも、国のトップがこうしてドローン活用のための明確なビジョンを提示するというのはドローン利活用を推進していくにあたり非常に有利に働くことでしょう。
これからも世界に先駆けてドローンテクノロジーを積極的に取り入れていくことを進めてほしいと願っています。