オランダからドローンを活用した新しい取り組みの紹介です。
オランダの二つの企業Tinki.nlとSpace53はオランダ国内の犬のフン問題を解決するために共同でドローン開発に着手したと発表しました。
背景にあるのはオランダ国内の犬のフンの問題。
年間1億キロとはまた巨大な数値ですね。。

確かに犬のフンにはバクテリアやウイルス等が存在するため処理されずに路上に放置されたものは人間のみならず他の動物に健康被害を及ぼします。
1億キロともなると、確かに健康面に及ぼす影響は心配ですね。色々なものが宙を飛び回っていると考えると。。
今回開発された犬のフン処理ドローン”DogDrone”は2機のドローンによるジョイントワーク。
1機は通常の空を飛ぶドローン”Watchdog 1 “。撮影用のカメラの他に赤外線カメラを搭載し、犬のフンの位置を空から特定。GPS信号とともに位置を記録します。
その情報を受信して回収任務に当たるのが2機目の地上ドローン”Patroldog 1 “。
プロトタイプはすでに開発され実験段階にあるそうですが、苦労しているのが2機目の地上ドローンPatroldog 1。
それなりの重量のある犬のフンを片付けるのはそう簡単ではないようで、将来的にはもう少し大きいサイズの地上ドローンを開発することを予定しています。
加えて両企業は回収した犬のフンのリサイクル方法も模索中。
これだけの量の犬のフンを処理するために、両企業は広く一般社会にも呼びかけDogDroneのフライト実験に参加してくれる希望者を募っています。
ところで犬のフンを処理するためにドローンを活用となると懸念となるのは法規制。何しろ街中に放置されたフンを回収しないといけないわけですから、人混みの中を飛行せざるを得ない状況にも直面するでしょう。
Droneblogの記事によると同じヨーロッパに属するエストニアがドローンの規制を緩和。オランダも時間の問題と記しています。
政府が積極的に法整備を整えていくというのは自国でのドローン活用のためのみならず他国へも影響を与え、強いてはドローン業界全体にも影響を及ぼします。
DogDroneのような新しい取り組みが国に承認されれば世界的なドローン活用に拍車がかかるのは間違いなく、オランダ政府の決断にも要注目です。
<Source>
http://droneblog.com/2017/03/24/dutch-start-up-develops-dogdrones-to-fight-dog-poo-problem/
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