面白い実験記事がギズモードインディアに載っています。
ドローンが雷に打たれたら果たしてどうなるのか?
そんな好奇心を満たすための実験がイギリスマンチェスター大学の協力のもと行われました。
人に落ちると命にも関わる雷。
そんな落雷がドローンに起きたらどうなるのか、見ていきましょう。
実験の概要
・マンチェスター大学高電圧研究所へDJI Phantom3を持ち込み
・ドローンを飛行中に実験装置を使って100万ボルト以上の高電圧電流をドローンへ直撃させる
・ドローンは無事なのか?はたまたバッテリーは?を検証
最初の実験
はじめに行われたのは通常ドローンを飛ばす時と同じように普通に飛行(ホバリング)させ、落雷の影響を見るというもの。
こちらが高電圧を生み出すことのできる実験装置。ドローンで撮影するところに遊び心があります。
そして徐々に電圧を高めていき、
ドローンへ落とします。
こちらがちょうど雷が落ちたところ。
ドローンは真っ逆さまに墜落していきます。
落雷の瞬間をスローモーションで捉えた写真がこちら。
電流はドローンの機体を通り抜け、地面に達している様子がわかります。
さて、実験結果はというと、
バッテリーは落雷を受けても無事なようです。実験後も電源を入れて稼働させることができます。
そしてドローンはというと、
完全に死んでしまっています。
バッテリーは稼働しているものの、ドローンの内部組織が電流にやられてしまいウンともすんとも言いません。。
何が起きたのか?
結果を検証して見ましょう。
上記のスローモーション映像によると電流は金属でできているプロペラのモーター部分から入って機体の足から地面に抜けています。
Phantom3の機体はプラスチックでできていますが、同時に多くの電子部品を有しているために電流が流れ込み、ショートして動かなくなってしまったということのようです。
なぜバッテリーが無事だったのか?
バッテリーは周囲が金属で覆われているため、それらの金属物質が導体として電流を受け流し、それより内側には電流が入り込まずに結果として内部機構は無事で済んだのです。
第二の実験
さて、気を取り直して次の実験です。
最初の実験では機体がダメになってしまいました。
これを防ぐためにはどうしたら良いか?
考えられたアイデアは、機体の上部に金属テープを使用して突起を設けるというもの。この突起が避雷針の役目をして、電流を最初にキャッチします。
同時に機体の側面にも金属テープを張り巡らし、電流が機体内部に入り込まないように処置を施します。
なるほど、機体上部の突起に落ちた電流は金属テープを伝いながら機体側面を流れて、そのまま機体下部から地面に流れ出るという仕組みです。
これなら機体が無事で済むかもしれません。
再び電圧をチャージして、
電流を落とします。
結果はなんと、、
プロペラが吹き飛んでしまう始末。
そして機体とコントローラーの接続も切れてしまいました。
さぁ結果をみてみましょう。
見たところ、機体に外傷は見当たりません。
電流が直撃した瞬間の写真を見て見ると、
電流は機体上部に設けた突起ではなく、前回同様にプロペラのモーターに落ちています。
ここから導き出された結論は、
「雷の動きは予測できない」
ということ。
さて続いてバッテリーを見てみましょう。
ダメです。
今回はバッテリーも死んでしまっています。
1回目の実験結果よりも被害が大きくなってしまったということですね。。
いかがでしたでしょうか。
今回の2回の実験から学べることは、
雷雨の時はドローンを飛ばすべきではない
ということ。
それでは最後のその実験動画をどうぞ。(英語音声/字幕)
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