まずはこちらの写真から
山間部に行くとよく見かけるこういう光景。
遠く離れた地域に電力を送電するための鉄塔と送電線ですが、これって一体どうやって電線を張ってるんだろうと疑問に思ったことありませんか? ぼくは見るたびに不思議に思っていました。
実はこうやって張っていたんです!
そう、なんとヘリコプター使ってるんですよ!
コストも相当かかるでしょうが、とにかく危ないですよね。こんなに鉄塔の近くを飛ばないといけないなんてリスクが高すぎます。
もちろんヘリコプターだけでは十分ではなく、実際にはラインマンと呼ばれる送電線技師の方々が実際に鉄塔に登って、ヘリコプターが運んできた電線を適切な曲線をつけて固定するといった作業が必要になるのです。
ということで、ここまで読んでこの記事で伝えたいことがわかった方、ドローンビジネスのセンスがあるのではないでしょうか?
そう、ヘリコプターを使う代わりにドローンで電線を張ればいいじゃない?というのが今回紹介するタイの取り組みです。
タイ発電公社の送電線プロジェクト
タイ国内で電力を供給している企業Electricity Generating Authority of Thailand(EGAT)は、中国深センに本拠地を構えるドローンメーカーMMCと共同で、MMCが開発するドローンSpyderを用いてタイの山間部の送電線配線を行なったと発表しました。

この共同プロジェクトはMMCにとって同社のドローンをデモンストレーションする機会になるのみならず、タイの電化率100%をめざすEGATがより多くの送電線を設けるための助けになると望んでいます。
近年タイ政府は急速に成長する経済需要を満たすため、発電設備への投資を増加させています。
従来の人の手による配線方法は持続可能な経済や人道主義、生産性、周囲への環境配慮といった様々な要素にそぐわないと、EGATはコメントしています。
こちらがSpiderドローンを用いた電線配線のデモ動画です。
アイデア自体はドローンが一般社会に普及する以前からあったみたいです。
以下はドローンではなくラジコンヘリを使った送電線の延長作業の動画です。
ドローンを用いても引き続きラインマンの方々のサポートは必要になるでしょう。
しかしヘリコプターが間近を飛ぶことに比べれば、ラインマンの安全性も高まるのも事実。
おまけにコストも下がるとなれば、これはドローンが人の社会を助けるという好事例となります。
いやー、こうやって毎日記事を更新していると色々と新しい発見があるものです。
ラインマンという仕事に興味を持たれた方は以下の動画もオススメです。
こちらはとあるラインマンの方のブログ。
http://rookie.h.fiw-web.net/lineman/lineman.htm
最後にNeverまとめも。
https://matome.naver.jp/odai/2140720557317540101?page=2
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