先日リリースされたDJIのミニドローンSpark。
手を振ったりかざすだけでドローンを動かせたり、指で写真のフレームを形作るだけで写真が取れたりと小型ながらDJIの先進テクノロジーが搭載された期待のドローンです。
これからはじめてドローンを買おうと思っている方の中には、Sparkかもしくは同じく小型ドローンとして昨年DJIから発売されたMavicと迷っている方もいるかもしれません。
同じ二つの小型ドローンですが、撮影できる画質についてのもっとも大きな違いは4Kが撮影できるかどうかです。
Mavicに搭載されているカメラの最高画質が4Kであるのに対して、Sparkのカメラの最大画質はフルHD(1920×1080 30P)です。
さて、あなたの目的に4Kはいるだろうか?
4Kが撮影できるMavicか、それともより小さいながらもフルHDを撮影できるSparkを選ぶか?
という観点で悩んでいる方もいると思いますが、そもそも4Kはあなたがしたいことにとって必要でしょうか?
ドローンで山や海などの風景を空撮して大きなスクリーンで楽しみたい。そのためにも画像はできるだけ綺麗な方がいい。
という方は4Kの撮影できるMavicがふさわしいのかもしれませんし、
小型のドローンが出たというから、色々な外出先で友人らと気軽にドローンセルフィーを撮りたい。そのためにはより軽くて持ち運びがしやすく、飛ばすまでの時間がなるべくかからない方がいい。
という方はMavicよりも軽くて(わずか300グラム弱)、より手軽に飛ばすことのできるSparkが良いかもしれません。
要は、これから買おうとしているドローンで何をしたいのかによって選択肢は変わってくるわけです。
目的を明確にする。
これがまず必要なことでしょう。
人間の目が捉えられる画質
下のグラフをみてください。

これはスクリーンのサイズとスクリーンまでの距離が変わった時に、人間の目がどこまで画質の違いを見分けられるかをグラフにしたものです。
縦軸が人間の目とスクリーンの距離、横軸がスクリーンのサイズです。
例えば縦軸3メートル、横軸50インチのところをみてみましょう。
720Pと1080Pがクロスしています。
つまりこれは720Pも1080Pもほぼ同じに見えるということを意味しています。
同時に、4Kや8Kなど超高画質映像の恩恵をあやかるためには、なるべく大きなスクリーンで、かつできるだけスクリーンに近いところで見るのが適しているということも意味しています。
驚きましたか?
でもちょっと想像してみてください。
よく家電量販店のテレビ売り場で4Kテレビとかを展示していますが、アレって1m以内とかかなり近づいた時に綺麗だなって認識すると思うんです。テレビが置いてある場所からだいぶ離れて売り場のエスカレーターとかからみたら4Kかどうかなんて見分けがつかないのは皆さんも想像がつくかと思います。
ご自身が使われているテレビやモニターのサイズとテレビまでの距離を測ってみてこのグラフに当てはめてみることをオススメします。
画質とスクリーンとの距離の話は以下の関連記事にも詳しく記載しています。
<関連記事>
ドローン4K対応モデル、非対応モデルどちらを選ぶべきか?
いかがでしたでしょうか?
ぼく自身がまだSparkを触っていないので、今回は網羅的な観点からの比較は行わず、あくまで4Kが撮れるかどうかで悩んでいる方へのメッセージを送りたいと思い、色々な情報を提供してみました。
何れにしても伝えたいメッセージは、
・ドローンで何をしたいのか?(目的)
・その目的に4Kは必要だろうか?(手段)
を明確にすることです。
少しでも参考になれば幸いです。
<Reference>
http://www.rtings.com/tv/reviews/by-size/size-to-distance-relationshipReference
参考になりました。なんとなく感じてはいましたがこのように数値で教えていただくとよくわかります
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