さて、先日のSpark充電トピックに続き、今回も充電ネタで行きましょう。
<関連記事>
DJI Spark充電時間のナゾ
USBケーブルでの充電
DJI Sparkの売りの一つは充電器を必要とせずに、(誰もが持っている)USBケーブルで充電が可能であること。
今までのDJIのドローン、例えばPhantomシリーズや同じ小型ドローンのMavicではバッテリーの充電には専用の充電器(もちろん商品本体の付属品)が必要でした。
ということは遠出してドローンを持っていくという場合は機体の他に充電器も合わせて携帯する必要があり、これが意外と荷物になることは否定できない状況なのです。
充電器はケーブルがありますからバッグの中で絡まったり、絡まないように充電器をまたケースに入れたりと、それはそれでひと手間かかるわけです。
こういった煩わしさを感じていた人はぼくだけではないでしょう。
パワーバンクからの充電
さて、USBケーブルで充電できるということは、電源コンセント以外のソースからも充電できるのでは? という画期的アイデアを実行に移した人物がいました。
ここにその動画を紹介しましょう。
彼がDJI Sparkの充電に使用したのはパワーバンク。バッテリーパックだったり持ち運びバッテリーとも呼ばれたりしますね。
あらかじめバッテリーを充電しておくことで、電源がないキャンプ場などの場所でもそのバッテリーから携帯電話やカメラを充電できるというアレです。

このパワーバンクをDJI Sparkの充電に使用できるのか?
使用可能だとしたら充電にはどれくらいの時間がかかるのか?
を動画の中で検証しています。
45分後の充電状況
さて、フル充電のパワーバンクからSparkを充電し始め45分後の状況がこちらです。
みてください。
すでにSparkのバッテリーには3つのグリーンランプが点灯しています。(ランプの点灯数は充電の進行具合を表します。)
ほぼ充電できているということですね。
そしてパワーバンクの方はというと、こちらも4つから3つにランプが減っているだけです。
まだまだパワーバンクの中にはたっぷりと電気が溜まっていることがわかります。
フル充電まで1時間40分
そして充電開始から1時間40分後、Sparkの充電がついに完了。
ご覧の通り充電ランプが消えています。
パワーバンクの方はというと、
まだ二つのランプが残っています。
充電開始時はMaxの4つのランプが点灯していたので、半減したということですね。
パワーバンクの電気を半減させただけで、1時間40分でフル充電というのは非常に優秀なケイパビリティだと思います。
なお、今回の実験に使われているパワーバンクはRAVPower社製の26800mAhパワーバンク。
容量は大きめの部類です。興味のある方は以下の米国Amazonのサイトで確認できます。
https://www.amazon.com/gp/product/B012NIQG5E/ref=oh_aui_search_detailpage?ie=UTF8&psc=1
いかがでしたでしょうか。
パワーバンクでSparkのバッテリーを充電できるのであれば、例えばハイキングで山頂に向かう途中にバッグの中で充電させておき、山頂に到着次第Sparkで空撮なんて使い方も可能になりますね。
移動時間を充電時間に転用できるということでとても画期的なアイデアだと思います。
充電器での充電からUSBケーブルでの充電へとシフトしたDJIドローン。
お次は・・
ソーラーパネルによる屋外自然充電
でしょうか。
DJIは公式には言っていないようですが、充電器の仕様からSparkはQualcommのQuick Chargeに対応していると思われます。実際、QC3.0に対応したモバイルバッテリーを接続すると12V 1.5A(18W)で充電できることを確認しています。5V 2.4A(12W)に比べても1.5倍の電力が入力されていますので、単純計算で1.5倍速です。電圧が上がることによる伝送ロスの低減を考慮すれば(非常にわずかではありますが)1.5倍以上の速さと考えてよいはずです。QCに対応したモバイルバッテリーは少ないですが、Aukeyなどから販売されています。私が持っているのもAukeyのものです。車のシガーUSBアダプタや、普通のAC100VのUSBアダプタにもQC対応製品はありますので、これを使えばSparkが急速充電可能です。
いいねいいね