先日タイ人の知り合いのドローンパイロットと会話をしていた時のこと。
ドローンの飛行スキルについて話をしていました。
ドローンの飛行スキルを学ぶ・高めるにはどうしたらいいんだろう、とその時二人で議論していて挙がったポイントが、
1.プロ用のちゃんとしたドローンを保有すること
->きちんとした機材を使って操縦を学ぶということですね
2.フルタイムの飛行訓練を受け、飛行時間を蓄積すること
->基礎をしっかりと身につけるということはどの分野でも同じ
3.他のプロドローンパイロットから学ぶこと
->学ぶの語源は真似ぶ(まねぶ)から来ているとも言いますね
4.安全第一であること、顧客第一ではない (Safety first, not customer first)
最後の4番目のポイントが今回伝えたかったことです。
Safety first, not customer first.
そう、顧客第一ではないんです。
ドローンを扱う上でもっとも基本かつもっともポイントになるのが、
・法規制の遵守と安全性の確保
です。
空を飛ぶ機械であるからこそ、何かの間違いや故障でドローンが予想もしない挙動をしたり、その結果として衝突や墜落を起こし、ヒトやモノに危害を与える可能性がある、ということは常に心に留めておかなければならないことです。
まずこの安全性への配慮があって、だからこそ、規制が必要になるんですね。
規制があるからその中で安全に飛行しなければいけない、ではないんです。
安全性への懸念があるからその懸念をできるだけ軽減しつつ、同時にテクノロジーにより社会や人々の生活の向上を期待する、そのために活動の範囲を制限するというのが規制の目的なんです。
お客様は神様です。お客様の言うことであればなんでもいたします。
という標語のような文句が暗黙の了解のようになっているビジネス・会社は多いと思います。
でも、客というのは時々間違った方向に進みます。
お客さんはその分野の知識や経験やスキルがないから、それらを提供できる人物や会社にお金を払って仕事を依頼するのであって、そのお客さんが言うことというのは、その分野に精通した人から見てみれば非常にリスクが高かったり、推奨すべきものではなかったり、全くトンチンカンだったりするわけです。
それを矯正してあげるのはプロフェッショナルとしてのサービス提供側の責任であり、だからこそ他にない価値を提供できるのです。
あの場所でドローンを使って空撮したいんだけど、お願いできるかな?
と言われたって、
はい、わかりました。
ではなく、安全性が確保できないのであれば、依頼を断る、その代わりに代替案を提案する、というのがドローンと仕事をしていく時の原則になるのです。
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