史上最悪の無謀なドローン飛行と言えるでしょう。
ただ呆れるばかりです。
事件の概要
2017年7月17日、イスラエルの首都テルアビブのスデ・ドブ空港に着陸しようとしていた旅客機をドローンで撮影していたとして、21歳の男が逮捕されました。
イスラエル当局の発表によるとこの男Niv Stobenzkiは7月14日、テルアビブの空港から0.5マイルほど離れたアウトドアバーに出かけ、そこでドローン(DJI Mavic)を離陸。空港近くまでドローンを飛行させ、そこで着陸中の航空機(旅客機)数機を撮影。
動画は男によりYoutubeに投稿され、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアにも拡散。
男は警察により逮捕され、ドローンを取り上げた上で5日の自宅監禁処罰中となっています。
27メートルの至近距離
男が投稿した動画のディスクリプションによるとドローンは航空機からわずか90フィート(約27メートル)の至近距離を飛行。
動画のコメントには当然の事ながら非難の嵐。
中には実際の航空機のパイロットとしてテルアビブの空港に頻繁に着陸をしているパイロットと見られる人物からのコメントも。(下記写真の一番下のコメント)
Mavicの製造元であるDJI社もコメントを発表し、男を強く非難。
我々は今回の旅客航空機に対して脅威をさらした意図的違法ドローンの調査のために国家航空当局を全面的にサポートする。
としています。
男は動画の中でドローンを操縦する自分をまるで自慢するかのようにハイライト。
せっかくなのでここに姿を晒しておいて差し上げましょう。
2017年7月19日現在、動画はまだYoutubeで閲覧可能ですが、あえてここではそのリンクは載せないでおきます。
空の安全を確保する対策が急務
当ウェブサイトでは連載企画としてドローンが脅かす空の安全を取り上げています。
違法ドローンを取り締まる仕組みは、ジオフェンスや最新ファームウェアによる飛行禁止エリアでの離陸強制停止、ドローン銃、捕獲ネットなど色々なアイデアが生み出されています。
しかしながら今回のようなドローンが空の安全を脅かす事件は増加の一途を辿っていることは事実。どの国、どの空港も確固とした対策が打ち出せていないのが実情です。
先日投稿した以下の記事のように飛行中のドローン情報を一元管理・モニタリングし、遠隔操作で飛行を強制停止できるような仕組みが求められます。
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ドローンの登録制度のメリットについて語ろう
<Source>
http://www.bbc.com/news/technology-40633913
http://www.ibtimes.co.uk/dji-drone-enthusiast-arrested-israel-filming-planes-landing-tel-aviv-airport-1630650
https://www.suasnews.com/2017/07/dji-condemns-unsafe-mavic-flying-near-tel-aviv-airport/
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