一昨日にカナダが新しいドローン規制を発表したことをお伝えしたばかりですが、イギリスでも新しいドローン規制が適用されることになりました。
<関連記事>
【海外ドローン規制】 DJIが失望したカナダの新ドローン規制とは
ドローン機体の登録が義務化
今回イギリスが新たに導入した制度はドローンの登録義務化。
250グラム以上のドローンを操縦するものはすべて機体を政府の管轄機関(おそらくCAA:Civil Aviation Authority民間航空当局)に登録することが義務付けられるとともに、操縦者は安全性とプライバシー保護に関する知識を問う試験の受講が義務付けられます。
登録制度はまさに最近中国がドローンの登録を所有者の実名とともに登録を義務付けたのと同じ内容ですし、試験受講の義務化はカナダが導入した規制と同じです。
<関連記事>
【海外ドローン規制】中国のドローン新規制 ドローン登録義務化へ
【海外ドローン規制】 DJIが失望したカナダの新ドローン規制とは
この動きは下記記事で論じたドローン登録化の流れが加速していくことを予想させます。
<関連記事>
ドローンの登録制度のメリットについて語ろう
背景にあるのは航空安全への懸念
イギリスがこうしたドローンの登録化に踏み切ったのには大きな理由があります。
それは近年世界各国で頻発しているドローンと航空機のニアミス事故。
空中でのニアミスや空港近辺でのドローン目撃など、ドローンと航空機が関与する事件の総数は今年に入ってからの最初の4ヶ月ですでに22件を超え、いずれの事件についても警察はドローンの操縦者を特定することができていません。
こうした事件が多発している状況を受けて、旅客機等の航空機のパイロットから航空安全を高める施策を導入する要請が高まっていると英ガーディアン紙は報じています。