ミャンマーでジャーナリストがドローンを飛ばしたことにより拘束されたという記事が10月28日付のAFP通信社の報道で出ています。
報道によると、トルコメディア局に務める2人のジャーナリストは首都ネーピードーにある国会議事堂上空でドローンを飛行したことにより24時間以上にわたり拘束、尋問されたというもの。
(報道時点では)二人は現在も尋問を受けているとのことです。
ネーピードーは前首都であるヤンゴンから移転された現在のミャンマーの首都。
中心部には国会議事堂のみならず多くの政府系建物が存在しています。
今回の騒ぎの場所となった国会議事堂は写真のような非常に広範囲にまたがる建物であることが伺えます。

新しく移設された首都というだけあってネーピードーの街はだだっ広い場所に建物が点在しているといった印象。
しかしながら周りに障害物のない広い場所だからといってドローン飛ばしていいとは限りません。
この記事のように、そこが政府系組織の建物だったり、環境保護区に指定されていたりした場合は、すでにドローン飛行禁止令が引かれていることがあります。
このジャーナリストがミャンマーのドローンの規制に関してどれだけ知識があったのかは定かではありませんが、土地勘のない海外でドローンを飛ばす際は十分な注意が必要ということが言えます。
ミャンマーとトルコは先月トルコのエルドアン大統領がミャンマーのロヒンギャ族の迫害について”仏教徒によるテロ”と発言したことにより緊張状態にあり、この事件が両国の関係に悪影響を及ぼすことの懸念も示唆されています。
ちなみにミャンマーはヤンゴン中心部にあるシュエダゴンパゴダ(仏塔)上空のドローン飛行が禁止されているということを以前お伝えしていますが、ドローン規制は先進国、発展途上国問わず日々変わっていくもの。
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海外でドローンを飛ばすときは事前の調査のみならず、周囲の環境についても十分な注意と配慮が必要です。