これも世界一厳しいドローン規制の一つとなることは間違いありません。
2017年11月7日、エジプト議会は政府によって提出されたドローン禁止法案を承認したと発表しました。
これによりエジプト防衛省からのライセンスなしには、ドローンの飛行はおろか所有すら禁じられることになりました。
禁止の理由の背景にあるのは、セキュリティ上の懸念。
現地メディアのal-Ahramは、”ドローンはテロ行為に使用される可能性がある”、”ドローンは遠隔操作が可能で、かつ爆発物や武器といった国家の安全に危機を及ぼす物体を運搬可能”と報道。
政府がドローンが及ぼすセキュリティに強い懸念を抱いていることを強調しています。
今回承認された法案の元では、エジプト防衛省がドローンの使用を許可するライセンスを発行できる唯一の機関であると定めており、地方政府、公共機関、企業や個人はドローンの輸入、製造、組み立て、所有、飛行、売買といったあらゆる行為を行うことが禁止されます。
ぼくは世界各国のドローン事情をこうして色々見て聞いて情報発信していますが、上記のような細かな取引まで禁じる例はかつて見たことがありません。このように明記するというのは大変厳しい規制と感じます。
さらに違反者には1年から最長7年の禁固刑と300ドルから3000ドルの罰金が課され、仮にドローンをテロ行為に使用した場合には死刑も適用されるとのことです。
ここまで読んでいただいただけでも相当な厳しさを読み取ることができると思います。
ドローン規制について調査し、記事を書く中で死刑という言葉が出てきたのは今回が初めてです。
ライセンスの発行が防衛省のみとなっていることから、おそらく一般外国人がライセンスを取得するのは非常に困難なことが予想されます。
そんなエジプトのドローン規制ですが、貴重なドローン空撮映像が公開されています。
今後見られることが少なくなるであろう貴重な映像をぜひご覧ください。
<Source>
http://www.egyptindependent.com/egypts-parliament-approves-law-banning-drones/
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