白タク配車サービスのUberがその空バージョンとも言えるUberAIRのコンセプト動画をリリース。
都市部航空交通システムの導入に向けて動き出しました。
すでにホワイトペーパーも公開されており(下記参照)、2020年を目処にアメリカのダラスやロスアンジェルスといった都市での実用化を進めています。
さらにこの実現化に向けて、なんとあのNASA(アメリカ航空宇宙局)がエアトラフィックコントロールのためにUberとパートナーを組んでプロジェクトを進めているのです。
UberAIRではクアッドコプタードローンのように垂直離着陸VTOL(Vertical TakeOff and Landing)が可能な機体を使用して、都市間を結ぶ航空交通システム。垂直離着陸可能なことにより場所を取らず、既存のヘリポートや駐車場の屋上、高速道路近くの広い空きスペースを使用して、離発着できることから費用対効果の高い交通手段として期待されています。
ロスアンジェルスは交通渋滞が深刻な都市の一つであり、ドローンタクシーが都市部の渋滞問題解消や通勤時間の短縮に寄与すると考えられています。
確かに下のロスの動画を見るとすごい渋滞です。
UberAIRのホワイトペーパーによれば、昨年1年間でサンフランスシスコの住民は平均して230時間もの時間(およそ10日間!!)を、ロスアンジェルス住民は1年間に平均して7週間相当の時間を通勤に費やしているとの調査結果を公開しており、毎日膨大な時間に相当する生産性が失われていることを示唆。
ホワイトペーパーではサンフランシスコからサンノゼのダウンタウンまでUberX(白タクサービス)を使うと1時間40分かかるところ、UberAIRではわずか15分にまで短縮可能と算出。
片道だけで85%(およそ1時間半)もの時間が節約できることを示しています。
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こうしてホワイトペーパーを見てみるとUberAIRが変革しようとしているのは、単なる交通手段ではなく、渋滞や移動によって失われる家族と過ごす時間であったり、生産性の低下、燃料消費といった家族・社会問題と言えるでしょう。
そんなわけで実用化が期待されるUberAIR。
コンセプト動画を以下に紹介していますのでぜひ確認してみてください。
タイトルにあるCloser than you think(あなたが思っているよりも近い)というコピーもいいですね!
文字通りドローンタクシーはすぐに実現すると思いますよ。
ホワイトペーパー(約100ページ:英語)は下記のリンクからご確認できます。
<UberAIRホワイトペーパー>
https://www.uber.com/elevate.pdf
<Source>
https://www.uber.com/info/elevate/
https://www.wetalkuav.com/uberair-has-plans-to-fly-drone-taxis-in-the-us/
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