フランス警察ドローン活用で違法ドライバーを監視

ワインで有名なフランス南西部の都市ボルドー。

今回はそのボルドー市警察がドローンを使って交通ルール違反者を取り締まるというエピソードを紹介しましょう。

ボルドー警察ではすでにドローンを使用して交通監視を行なっており、実際に成果も挙げ始めています。

ドローンは従来の他のどんな手段よりも簡単に安く交通監視を行うことができる、とはボルドー警察のコメント。

ドローンは(今の段階ではレーダーが搭載されていないため)車両がどれだけの速度で移動しているのかを掴むことはできないが、車が急に方向転換やレーンチェンジをしたりといった道路上での振る舞いを特定することができる。

そういった情報をキャッチ次第、陸上で待機している他の班へ”青のルノーカングー”といった車種情報を伝えることで、違反者を捕まえるのに役立つ、とドローンの活躍を礼賛。

同警察は、1時間の間にドローンは15から20もの車両を停止させ、警察官が注意勧告をすることに貢献していると公表しています。

メディアMaretplaceによれば、フランス政府の1年間における交通監視カメラ、スピードカメラへの出費は10億ドル(およそ1000億円)にも上るとのこと。

確かにこれだけのお金をかけても、上記で紹介したように1時間に15台から20台の車を停止させられるかどうかは感覚的にも難しそう。明確にいくらといった投資対効果は公表されていませんが、ドローンによる監視の費用対効果の高さを伺うことができます。

一方で反対の狼煙を上げているのが、ドライバー側。

ドローンによる交通監視は行き過ぎた監視としてロビー活動を繰り広げる団体のスポークスマンによれば、今までだってドライバーは道路上に注意を払う代わりに、道路ぎわのスピードカメラを気にしたりしなければならなかったのに、今度は空まで気にとめなければならないなんて、不注意運転を助長するものだ、と反論。

 

今のところはボルドー以外にこうした交通監視目的でドローンを活用することに関心を示している都市はありませんが、ボルドー市の取組結果によってはドローン活用に名乗りをあげる自治体が出てきても不思議ではありません。

現在は道路脇に備え付けた監視カメラやスピードメーターにて違反者を取り締まるという仕組みも、近い将来、空を飛ぶ自律式ドローンが警察に代わって交通ルール違反者を見つけてくれるという時代に移り変わっていくことでしょう。

SF映画で見たような世界がすぐそこまで迫っています。

 

<Source>
https://www.marketplace.org/2017/11/13/world/france-drones
http://www.leftlanenews.com/french-police-using-drones-to-track-unlawful-drivers-98897.html

 

 

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