ドローンが捉えたロヒンギャ難民の映像

50万人以上にも上るといわれているロヒンギャ難民。

彼らがバングラデシュの難民キャンプに向かう様子をドローンで撮影した映像が国連によって公開されています。

 

ロヒンギャとは

ロヒンギャとはミャンマー西部のラカイン州に住む人々のこと。
総人口は100万人以上とも言われていますが、1982年を境にミャンマー政府からは正式な民族として認められておらず、国籍もはく奪され、参政権やその他市民権も認められていません。
現在、国連の推定では60万人にも上るロヒンギャが隣国であるバングラデシュをはじめとした国外へ難民として避難しているとされています。

 

なぜ迫害を受けているのか?

仏教国であるミャンマーは国民の多くが仏教徒ですが、ロヒンギャの人々はイスラム教を信仰しています。

19世紀に起こったイギリスとミャンマーの戦争において敗北したミャンマーは当時の英国インド領に国土全土を編入され、結果多数のインド系移民がミャンマーに流入することになります。

移民のほとんどは下層労働者として従事する3-4年の短期移民でしたが、ラカイン州に移民したムスリムの人々はそのまま定住化し、次第に仏教徒との軋轢を強めることとなりました。
20世紀初頭あたりからはこれらインド系移民への排斥圧力が強くなる一方で、ムスリム系の人々の出生率が仏教徒のそれに比べて高いことに対し、このままでは仏教徒
の地位がムスリムに脅かされてしまうのではという懸念と相まってロヒンギャに対する弾圧が発生するようになったのです。(Wikipediaと下記Source URLから引用。)

こうした背景の中、世界各地へ難民として避難するロヒンギャの人々。特に隣国バングラデシュへの難民が多く、国境付近にはバングラデシュの難民キャンプを目指して移動を続ける人々が列をなして生活をしています。
列の長さは数マイルにもおよび、上空からその様子をドローンで撮影した映像が公開されているのです。

ミャンマー側の国境を越えてバングラデシュに入国したものの、バングラデシュ側の難民キャンプへの移動の許可を待つ人々。

国境付近では銃声が絶えないとも言われています。

 

ドローンがジャーナリズムにも使われている例としてその動画をご覧ください。

 

ロヒンギャ難民の背景については下記の記事がわかりやすいです。
ロヒンギャの出自やなぜ迫害を受けているのかといった背景から詳しく説明されています。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53042

 

<Source>
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/rohingya-crisis-drone-footage-muslims-burma-bangladesh-flee-water-a8006666.html
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53042

 

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