ドローンが航空機とニアミスする事件は近年世界中で発生しており、ドローンの規制強化の動きの原因の一つとなっています。
アメリカ連邦航空局FAAがドローンが航空機に衝突した際の影響はバードストライクよりも深刻であると結論づける調査結果を公表しました。
バードストライクが引き起こした事件といえば、ニューヨークのハドソンリバーに不時着したハドソン川の奇跡が有名ですが、このバードストライク以上にドローンの航空機への衝突は危険であると結論づけられたのです。
アメリカでは今年2017年9月、ある男性が操縦していたDJI Phantom4がニューヨークスタテン島の上空で米軍ヘリと衝突する事件が発生。
民間航空機との衝突ではないものの、実際にドローンと有人航空機(ヘリも航空機の一部と捉えれば)の衝突は実際に起きているのです。
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下の写真はFAAにより作成された、ドローンが航空機に及ぼすダメージを表したアニメーションです。
損傷しているのは航空機の機体の尾翼部分にあたり、ドローンの衝撃によりプロペラが破損している様子がわかります。
飛行中の飛行機の翼がこのように損傷したら・・
想像しただけでも身の毛もよだつ恐ろしさです。

研究者が明らかにしたもう一つの事実はドローンに使われるリチウムバッテリーによる被害。
ドローンが航空機に衝突した際に、バッテリーは粉々になることが予想され、仮にバッテリーの一部であっても航空機の外装やエンジン内に付着した場合は、バッテリーの温度が急上昇し、火災の原因になると指摘しています。
<Source>
https://www.cbsnews.com/news/faa-research-finds-drones-more-damaging-than-birds/
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