AI(人工知能)が操縦するドローンレース! 人間にはないAIパイロットの強みとは?

人間のドローン操縦士って本当に近い将来不要になるかもしれません。

この映像を見るとそう思わざるを得ないのです。

 

NASA(アメリカ航空宇宙局) のJet Propulsion Laboratory(JPL)という研究所がAI(人工知能)にドローンを操縦させて、プロのドローンレーサーと競争させるという実験を行いました。

人間のドローンレーサーとして対戦相手に選ばれたのはKen Loo氏。一方のAIはJPLが2年もの月日を費やした研究の成果。あのGoogleも研究をサポートしています。

対戦の舞台となるのは屋内に設けられた、数々の障害物のあるドローンレース。

下の写真のようにかなりクネクネとしたヘアピンカーブも持つコースです。

Screen Shot 2017-12-05 at 19.36.16.png

このコースを周回して、平均のタイムラップを競うというのが今回の勝負。

この対戦のために、AI側は3機のドローン(dubbed Batman, Joker and Nightwing)を開発し、そこに障害物を避けながら飛行するアルゴリズムを搭載。最高時速129kmものスピードで飛行することができます。

 

人間とAIのドローンパイロットの違い

JPLのプロジェクトタスクマネージャーRob Reid 氏は、

“人間のドローンパイロットは感覚重視で飛ぶ。我々はその反対となるアルゴリズムを組み込んだ。人間のパイロットが急に加速してその結果動きがギクシャクするのと反対にAIパイロットはコース全体を通して一貫性のある非常にスムーズな飛行をする。”

とAIによるドローン操縦の特徴を説明。

確かに実際の飛行を見ると、AIの方はより注意深く、けれども周回数によらず一貫性のある飛行をしているというのが実験の分析結果。

そして人間パイロットLoo氏の次の発言がAIの優位性を一言で表しています。

“このコースは間違いなく僕が今まで飛行した中で最も過密なコースだ。僕のパイロットとしてのミスは簡単に疲れてしまうということ。一旦精神的に疲弊してしまうとたとえ10回飛ばしたコースであっても簡単に迷ってしまう。”

この”疲れる”という点が人間と機械を分ける一つの境界となるのです。

人間は当然何かの活動を続けて行うことで疲弊し、次第に集中力も途切れていきます。集中力がなくなればそれだけミスをする確率も高くなります。

しかし機械は疲れるということを知りません。あらかじめプログラムされたアルゴリズムに沿って淡々と飛行を行う。長時間飛行したからミスをするということがないのです。

レースがスタートしてまもなくはお互い似たようなタイムで周回をしていた人間とAI。

しかし人間の方は周回数を重ねるごとにコースの特徴を理解し、タイムラップを向上させていきます。レース終了時点での人間の平均タイムラップが11.1秒だったのに対し、AIのそれは13.9秒。2秒以上の差が付いているのです。レースのルール上は人間が勝ったということになります。

一方で、レース全体の一貫性という観点ではAIに軍配が上がります。人間パイロットのタイムラップが周回数によりバラつくのに対し、AIのタイムラップは全ての周回数を通してほぼ同じタイムで飛行。

人間の方はちょっとした意識の乱れや緊張状態の変化により飛行タイムが変化していると思われますが、前述の通りアルゴリズムにしたがって飛行するAIの飛行タイムは一定しています。

この結果を受けて、Rob Reid 氏は

“AIは人間よりずっと速い。近い将来AIプロドローンレーサーが誕生するだろう”

とも発言。AIによるドローン飛行の将来に大きな期待を寄せています。

 

さて、いかがでしょうか。

ちょっとした精神状態の変化や疲労により飛行に影響が出る人間。対してあらかじめ組み込まれたアルゴリズムに乗っ取って正確に、一貫性を持って飛行することのできるAI。

今回のテストでは触れられていませんでしたが、実はAIのすごい点というのはディープラーニング(深層学習)という自己学習機能にあります。

アルゴリズムにしたがって正確に飛行を行うのはもちろんですが、飛行を行えば行うほど、過去の飛行パターン、結果を自ら分析し、より最適な飛行方法とは何かをAI自身が自ら学習し改善していく。

これがAIの恐るべき力です。

 

ただ飛行するだけなら機械でもできる。そしてAIがあれば過去の飛行パターンを基に自ら学習して改善を行うこともできる。

まさに機械が人間のように考えたり、判断したりと振舞うことができれば、もはや人間のドローンパイロットが不要になるという時代が来るのかもしれません。

人間ができること、機械ができることの差はどんどん縮まっていくことは間違いないのですから。

 

AIとドローンの関連記事は以前にも書いています。興味のある方は下記の関連記事を参考ください。

<関連記事>
ドローン操縦もAIで代替可能に。
AI(人工知能)で飛行方法を学ぶドローン

 

それでは最後になりましたが、AIによるドローンレースの様子をご覧ください!

 

<Source>
https://www.suasnews.com/2017/11/drone-race-human-versus-artificial-intelligence/

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