新しいドローンを買った時に悩むのが、バッテリーをいくつ買えばいいのかということ。
仕事で使うならガッツリ投資したいところですが、完全ホビー用途となると費用対効果に悩むところです。
バッテリーの価格は機体の種類にもよりますが、コンシューマー向けドローンの場合、だいたい8000円から20000円の範囲に収まります。決して安いものではないので、そう簡単にホイホイと買おうとはならない商品ですね。
かといって一つのバッテリーの実質飛行時間は概ね20分から25分の間。バッテリーひとつだけでは飛行や撮影を楽しむには心もとないもの事実です。
Mavic Airも新しく出たばかりということで、初めてドローンを買うのだけどバッテリーをいくつ買ったら良いか悩んでいる方も多いことでしょう。
ということで、本日はぼくがMavic Proで揃えたバッテリーの数を元にして、オススメするバッテリー購入数をご紹介したいと思います。(ホビー目的利用の想定です。)
最低2つ、オススメは4つ
まず最低購入をオススメする数は2つです。一つは大抵機体に付属されていますからひとつ追加購入するということですね。
これはドローンを初めて購入するという人にもオススメしています。
なぜ最低二つかというと、ひとつのバッテリーで飛べる時間は冒頭でも記載した通り20分から長くて25分です。
これって結構あっという間で、特に旅行先とかで空撮したいという人にとっては、一つのバッテリーでの飛行・撮影だけでは物足りなさが残ります。
あれも撮りたかったのに、こういうアングルでも撮りたかったのにといった後ろ髪引かれる思いが残ること必須です。
初めて買うドローンだからうまく飛ばせるかわからないし、もしかしたらすぐに飽きちゃうかもしれないしという心配もあるかもしれませんが、最低二つ揃えましょう。うまく飛ばせるかどうか、飽きるかどうかの判定をするにも最低二つはないと時間が足りません。
そして予算のある方、ぼくは4つ揃えることをオススメします。
なぜかというと、4つバッテリーがあると、のちに説明するチャージングハブ(複数バッテリーを同時充電する機器)と組み合わせることによって、電源供給がある限り、またあなたの体力が続く限り、ほぼ一日中飛ばすことができるからです。
ちなみにぼくもMavic Proのバッテリーは4つ持っています。最近タイの空撮の依頼でMavic Proを指定されることが増えてきたので買い増しました。
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チャージングハブは必須アイテム
みなさんチャージングハブ持っていますか?使っていますか?
チャージングハブとは、複数のバッテリーを同時に充電することのできるアクセサリーです。
プロのドローンパイロットでは持っているのは当たり前ですが、趣味目的でしか飛ばさないという人にもチャージングハブは超オススメのアイテムです。
理由は上で述べた通り、ある一定数のバッテリーを持っていると、ほぼ永続的に飛行を続けることができます。(もちろん充電できる場所があればですよ。)
ぼくがMavic Pro用に持っているチャージングハブはこれ。サードパーティ製品です。
3つのバッテリーとコントローラーを同時に充電することができます。充電時間はバッテリー3つとコントローラーを同時充電しても1時間ほど。速いです。
普通にAmazonでも売っています。価格も約5000円とお手頃です。
これとは別にDJIの純正チャージングハブもありますが、こちらは外観とは反してひとつずつしか充電できません。注意してください。(何という仕様…製品の存在意義が不明です。)
日本のAmazonのサイトでは、4個のバッテリーを同時に充電と買いてありますが、米国Amazonのサイトに行くとしっかりと、一つずつ順番にと買いてあります。
ぼくも最初DJIの純正品を買おうとしたところ、Phantom Thailandのスタッフの方にひとつずづしか充電できないからやめとけと言われました。。
バッテリー4つを使い回すイメージ
最後にチャージングハブと4つのバッテリーを組み合わせるとこの様に飛行ができるという例をご紹介しましょう。
下の表をみてください。
4本のバッテリーを使用して飛行した時のフライト計画のシミュレーションをしてみました。
1バッテリーで25分の飛行、充電時間は1時間という想定を置いています。
表の左側がドローン飛行のオペレーションとそれにかかる時間、使用しているバッテリーを記載しています。
対して右側がバッテリー充電を開始したタイミングと充電完了のタイミングとかかっている作業時間を表しています。
表を上からみていきましょう。まずバッテリー1を使用して飛行を始めます。
飛行開始から13分経過してバッテリー消費が半分になったところで、休憩も兼ねて飛行ルートのチェックを行います(10分の休憩)。
そしてまたバッテリー1を使用して飛行継続をします。飛行開始から35分経過したところで理論的にはバッテリー1は空になりますので、着陸します。
着陸したらバッテリー1を充電開始して、バッテリー2をドローンに装着します。そして次のフライトに向けて再度フライトパスの計画と休憩をとります。
休憩が終わったらバッテリー2で飛行開始という具合です。
あとは同じことの繰り返しです。
この様に表を上から見て行くと、バッテリー3を使用して飛行中に、最初に使用したバッテリー1の充電が完了することがわかります。
さらにバッテリー4の使用中に、バッテリー2の充電も完了するので、バッテリー4が空になる頃には、バッテリー1と2がフル充電で利用可能という状態となるのです。
あとは再度同じことの繰り返しになるので、この表を見ると4本のバッテリーとチャージングハブがあれば理論上は延々と飛ばし続けることが可能ということがお分りいただけると思います。
だいたい仕事で飛ばすときだって、プライベートで飛ばすときだって1本のバッテリーを使っている間ずっと飛ばし続けていることは稀です。
バッテリー1本の飛行時間が25分だと仮定しても、途中で撮影データのチェックや休憩を挟むことで、バッテリー1本使い切るのに要する時間は実際には35分から40分くらいはかかります。
よって上記の表の様に、飛行と飛行ルートチェック(兼休憩)を挟みながら飛ばすことで、かつ並行してチャージングハブを利用して使用済みバッテリーを充電することで、ほぼ1日中飛行を継続することができるのです。(当然ランチ休憩を取るのであればその間充電時間を稼ぐことが可能)
以上のことからぼくは4つのバッテリーをオススメしています。
いかがでしたでしょうか。
あくまで理論と経験に基づいたぼくの持論ですが、さて、皆さんはいくつが最適な数だと思いますか?
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