【海外ドローン規制】南極大陸

アジア、北米、ヨーロッパ、オセアニアとこれまで世界各地のドローン規制を紹介してきた海外ドローン規制シリーズ

今回ついに南極大陸に上陸します。

南極にドローン規制なんてあるのか?と最初はぼく自身半信半疑でしたが、調べるうちに思わぬ事実が浮かび上がってきてとても興味深かったです。

氷に閉ざされた、おそらく地球上でもっとも過酷な環境と言っても過言ではない南極では一体どのようなドローン事情が存在するのでしょうか。

早速見ていくことにしましょう。

 

南極大陸の概要

まずは南極大陸のおさらいです。

南極大陸は地球の南半球のもっとも南側に位置し、南極点を含む大陸です。

地球上の大陸の中で5番目に大きく、総面積はオーストラリア大陸のほぼ2倍に相当します。オーストラリア大陸は地図で見てもわかるくらい相当大きい大陸ですから、その2倍の面積を持つ南極大陸も相当巨大であることがわかります。

大陸の98%は氷で覆われており、大気は乾燥。年間降水量ももっとも多い海岸部分で200mmと氷の砂漠とも表現できるでしょう。

現在は約1000-5000人が大陸中に点在する研究所に滞在しています。

また49カ国が批准している南極条約により、南極大陸は軍事的活動や採掘、核実験や廃棄、各国家による領域主権の主張が禁止されており、科学的研究の支援と生物地理区としての保護が定められており、多くの国から派遣された科学者たちが、研究や実験を行っています。

 

実は南極大陸への観光は世界中様々なツアー会社から提供されています。

これらツアー会社が加盟して運営されている国際南極旅行業協会(IAATO)は、南極観光においての厳しい規定を定めており、南極観光を運営するツアー会社はもちろんのこと、南極観光に参加する全てのものはこの規定に沿った行動をしなければならないのです。

 

南極のドローン規制

この記事を書いている2018年5月末時点で、南極大陸でのドローン飛行に関する法律や規制は存在しません。

つまりドローン飛行は法律的には禁止されていません。

しかしながら前述の団体IAATOは南極大陸でのドローン使用についての方針を公表しています。

そのガイドラインの中でIAATOは、全ての南極観光者に対して参加するツアーの開催会社に対してドローンの持ち込み並びに飛行の可否を事前に確認するように注意づけています。

南極大陸でのドローン使用は、その安全性並びに環境へ与える影響評価が定まるまでは、非常に限定されると前置きしつつ、ツアー会社は南極大陸でのドローン使用を禁じる、もしくは厳格に定められた条件の元での使用を許可するだろうと、ツアー会社に判断を委ねる形としています。

また同時に、IAATOはドローンが科学的調査目的、調査船が南極大陸を移動するための氷河の観測や、南極大陸訪問者に対する南極のユニークな姿を見せる手段として有益であることを認める一方、自然保護区でもある南極大陸への環境面での影響や安全性(誤作動や墜落による野生生物への被害など)を注意深く評価しなければならないとし、南極大陸でのドローン使用は現在多くの議論が交わされている議題となっていることを示しています。

近い将来南極でのUAV・ドローン使用に関するガイドラインを制定することも検討されています。

<IAATOによる南極大陸でのドローン使用に関する方針(英語原文)>
https://iaato.org/documents/10157/13091/Thinking+of+flying+a+drone+in+Antarctica_++FINAL.pdf/cf6146a6-4a97-4457-86de-8ca8acb25c7e?version=1.0

 

南極大陸ツアーでもドローン禁止を呼びかけ

前述のように、IAATOは南極観光参加者に対して、ドローンの持ち込み・使用の可否をツアー会社に確認するよう促す方針を出しています。

そのうちの一つ、南極大陸ツアーを扱うaurora expeditions社ではウェブサイト上でツアー参加希望者に対してドローン禁止の旨を知らせています。

Screen Shot 2018-05-29 at 17.01.16.png
No Drone Policyを伝えるメッセージ

禁止の理由はIAATOが懸念しているのと同様に、南極に生息する野生生物への悪影響。

万が一ドローンが誤作動を起こしてクラッシュした場合は回収が困難であることから、環境を汚染することに繋がり、野生生物への危害も懸念されるとして、ドローンのツアーへの持ち込みを禁じています。

aurora expeditions社ウェブサイト
https://www.auroraexpeditions.com.au/destination/antarctica-cruises/planning-your-trip/drone-use-in-antarctica

上記の他にも2,3の南極ツアー会社のウェブサイトを確認してみましたが、全てドローンの持ち込み、使用を禁止していました。

 

前述のように、IAATOのミッションは南極大陸の自然・環境保護。

そして南極大陸への観光はIAATOへ加盟しているツアー会社が行うわけですから、このドローン禁止方針はもっともと言えます。

 

気軽には行くことのできない南極大陸。

一生のうちに一度行くチャンスがあれば良い方でしょう。

その場合もドローンは置いて行くことを忘れずに。

 

それでは最後に幸運に恵まれ南極でのドローン撮影に成功した方々の作品をご紹介しましょう。

どちらも南極大陸の静謐さの中にあるダイナミズムを感じさせる映像です。

 

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