1997年にイギリスから中国に返還された香港。
世界有数の金融都市でもあり、世界中から毎年多くのビジネスパーソンや観光客が訪れています。中心街には世界各国の料理を食べられるレストランをはじめ、ショッピングセンターには高級ブランドが軒を連ねています。
ヴィクトリア・ハーバーの夜景は世界三大夜景の一つとしても有名ですね。

また香港といえば、その密集度の高さ。
もともと面積の小さい区域な上に、そこへ足の踏み場もないくらいに、高層ビルが天に向かって密集してそびえ立つ姿は香港の代名詞ともいえます。
そんな香港のドローン規制は一体どのようなものなのか、早速ご紹介していきたいと思います。
香港のドローン規制概要
香港でのドローン飛行は許可されています。
香港のドローン規制はCivil Aviation Department(通称CAD)により定義されており、レクリエーション目的か商業目的かで以下のように整理することができます。
レクリエーション目的飛行については機体の重量が7kg以下である限りはCADからの飛行許可の取得は不要です。それより重い機体もしくは商業目的飛行の場合はCADからの許可取得が必要となります。
ただし将来的にはレクリエーション目的飛行についてもドローンの登録制度導入を検討しているという動きもあります。
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以降はほとんどのドローン飛行が該当すると考えられる機体重量が7kg以下のレクリエーション目的のルールについて見ていくことにします。
飛行ルール詳細
飛行許可が不要であっても当然従わなければいけない飛行ルールが存在します。
ここでは飛行ルールの詳細を確認していきましょう。
- 地上からの高度90メートル(300フィート)以下で飛行すること
- 人や自動車、船、構造物からは最低50メートル離れて飛行すること
- 他人のプライバシーに配慮した飛行をすること
- 飛行中のドローンからものを落下させることは禁止
- 空港やヘリポートの周辺と航空機の飛行経路での飛行は禁止
- 以下のエリアでの飛行は禁止
- 香港国際空港 Hong Kong International Airport
- North Lantau 沿岸地域
- Tai Lam Chung から Tsuen Wan と Tsing Yi Islandの沿岸地域
- Victoria Harbourとその沿岸地域
- Shek Kong 地域
- 日中に限り、また好天候の下で飛行すること
- 目視の範囲内で飛行すること
飛行ルールは以下のURLでもリーフレットが公開されています。https://www.cad.gov.hk/reports/CAD%20Leaflet-UAS.pdf
問い合わせ先: uas@cad.go.hk
いかがでしたでしょうか。
7kg以下であればレクリエーション目的の飛行であっても飛行許可取得が不要なのはドローンユーザーにとって優しい規制といえます。
ただし前述のように登録制度の導入を検討しているという動きもあるため、最新動向には常に目を見張らせておく必要があります。現地でドローンを飛ばそうと計画している方は必ず最新の情報をご自身でもチェックするようにしてください。
それでは最後に香港のドローン映像をお楽しみください。
30分の長尺動画なので遊覧飛行のような気分が味わえます。
国別海外ドローン規制のページを作成しました。他の国の規制も知りたい方はこちらからどうぞ。
https://dronebangkok.live/drone-regulations-by-country/
<Source>
https://www.cad.gov.hk/english/pdf/Safety_Links_Issue2.pdf
https://www.cad.gov.hk/english/model_aircraft.html
https://www.cad.gov.hk/reports/CAD%20Leaflet-UAS.pdf
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