海外ドローン規制シリーズ、今回は北欧アイスランドを取り上げます。
アイスランドといえば火山と温泉。
アイスランド島には多くの火山が存在しており、水蒸気や熱湯が地面から吹き出る間欠泉もところどころで見られます。
世界最大の露天風呂であるブルーラグーンも有名ですね。

さて、そんなアイスランドのドローン規制は一体どのようなものなのか、早速見ていくことにしましょう。
アイスランドのドローン規制概要
アイスランドではドローン飛行が認められています。ドローン規制はアイスランドの民間航空当局であるIcelandic Transport Authority(通称ITA)によって定められており、飛行目的と機体重量によって以下のように整理することができます。
まず、機体重量が250グラム以下のミニドローンについてはレクリエーション目的飛行、商業目的飛行ともに規制の対象外となります。
レクリエーション目的については機体重量が25Kg以下の場合はITAからの飛行許可取得は不要です。ただし機体重量が20Kgを超える場合はアイスランド国内で有効なドローン保険に加入している必要があります。もちろんそれ以外のケースでも保険に加入していることが望ましいです。
機体重量が20Kgというのは相当大きいドローンですので、一般的な消費者向けドローンやプロフェッショナル用ドローンをレクリエーション目的で飛ばす限りは特に飛行許可を取得することなくドローンを飛ばすことができます。
この点はドローンユーザーにとっては非常に友好的な規制と言えるでしょう。
一方の商業飛行の場合、機体重量が25Kg以下の場合は、オペレーション実施前にITAに対して飛行の目的や、操縦者、飛行するドローンの情報や都市部での飛行の有無などの情報を連絡する必要があります。
本稿ではもっとも需要の多いレクリエーション飛行について紹介します。
飛行ルール詳細
飛行許可が不要な場合であっても、実際の飛行時にはあらかじめ定められた飛行ルールに沿って飛行する必要があります。
ここでは詳細な飛行ルールについて見ていきます。
- ドローンの機体には所有者の名前、住所、電話番号を記載すること
- 都市部では機体重量3Kgを超えるドローンを飛行しないこと。地方部では機体重量25Kgを超えるドローンを飛行しないこと
- 人混み上空や都市部上空での飛行は禁止
- 最高飛行高度は地上から120メートル
- 目視の範囲内で飛行すること
- 国際空港の周辺2km並びにその他の空港の周辺1.5kmは飛行禁止
- 公共建造物からは150メートル以上離れて飛行すること
- 人の居住する建造物や私有地からは、それらの所有者の許可がない限りは、都市部では50メートル、地方では150メートル以上離れて飛行すること
- 飛行前に飛行場所が定めている規制や制限に従って飛行すること
ITAからは飛行ルールを説明する動画も公開されていますので合わせて確認をして見てください。
いかがでしたでしょうか。
機体重量が25kgを超えない限りは飛行許可を取得することなくドローンが飛ばせるアイスランドは他のヨーローッパ諸国と比較してもドローンに対して非常にやさしい国だと言えます。
実際にアイスランドでドローンを飛ばしてみたいという方は今回ご紹介した飛行ルールを守って安全にドローンを楽しんでください。
それでは最後にアイスランドの美しいドローン映像をどうぞ。
<Source>
ITA Use of Drone in Iceland
https://www.icetra.is/media/english/Reglur-um-dro%CC%81na-2017.-ENSKA.2.pdf
REGULATION No. 990/2017 on the operation of remotely piloted aircraft
https://www.icetra.is/media/log-og-reglur-i-flugmalum/Regulation-990-2017-on-the-operation-of-remotely-piloted-aircraft.pdf
ITAドローン専用ページ
https://www.icetra.is/aviation/drones/
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