【ドローンと空の安全】中国重慶国際空港でドローン目撃 240フライト10,000人以上の乗客に足止め

先月からに引き続き中国では空港とドローンのトラブルが発生しています。

幸いにもけが人等一切発生していないようですが、250フライト、10000人以上の乗客に影響を与えるほどインパクトは甚大です。

中国重慶市の重慶江北国際空港は2017年5月12日(金)現地時刻9時28分、空港のブログアカウントにて、同日夕刻頃に空港近辺で複数のドローンが目撃されたために空港業務に支障を与えていたものの、業務を再開したと発表しました。

しかし、そのわずか1時間後、同ブログアカウントはドローンにより再度空港業務に影響が発生したと発表。同日午後11:30頃になってようやく通常業務に復旧しました。

この事件により40以上ものフライトが近隣都市への着陸を余儀なくされ、60以上のフライトがキャンセル。140以上のフライトが遅延となり10,000人もの乗客に多大な影響を及ぼしました。具体的な金額は明らかになってはいませんが、フライトがキャンセル、遅延になったことによる金額的インパクトも相当なものと予想されます。

 

同市のドローン規制状況に目を向けてみると、事件が起きるちょうど2日前、地元重慶市の保安委員会はドローン並びにUAVの違法使用に対するより強固な取り締まりのための対策をアナウンスしたばかり。

ルール違反のドローン飛行を行ったものに対して14500USD(およそ150万円)の罰金が課せられます。

 

中国でも空港近辺でのドローン目撃が急増加している

中国の民間航空当局の統計情報によれば、中国国内でドローンが空港の業務に影響を及ぼした事件の数は2015年の4件から昨年2016は23件にまで増加しています。

また、今年2017年だけでも同様の事件が中国南部だけですでに10件に上っています。

直近の類似事件では雲南省の昆明長水国際空港(Yunnan’s Kunming Changshui International Airport)において、今年2月から6件のドローン目撃事件が発生しています。

状況は中国に限ったことではありません。下記記事のように世界各地で頻発しています。

<関連記事>
【ドローンと空の安全】ドローンのお膝元中国でも空港近くで6機の違法ドローンが目撃される
【ドローンと空の安全】イギリスロンドンヒースロー空港で2機のドローンが航空機とニアミス
【ドローンと空の安全】カナダオタワ空港着陸途中の航空機の左翼をドローンが横切る

 

こうした情報を見ると、いつ実際に航空機との接触事故が発生してもおかしくない状況にあることがわかっていただけると思います。(以下の参考記事は実際に飛行機とドローンが接触した場合を想定して作られたフィクション映像の紹介記事です。)

<関連記事>
【動画紹介】ドローンが飛行機と接触!?

 

今ぼくがいちドローンパイロットとしてできることは、こうして記事を書くことにより空港周辺での違法ドローン飛行がいかに危険かを情報発信することくらいしかできません。

この記事を読んで状況の深刻さを知ったという方、どんなに小さなことでもいいので(それがたとえ一つのツイートであっても)、何らかのアクションを起こしていただけると、書き手としてこれほど嬉しいことはありません。

多くの人が声を上げることが、きっと空の安全を守ることに繋がると信じています。

 

<Source>
http://www.scmp.com/news/china/society/article/2094266/over-240-flights-affected-10000-travellers-stranded-after-drones?amp=1

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【ドローンと空の安全】イギリスロンドンヒースロー空港で2機のドローンが航空機とニアミス

2017年4月は本当に多いです。ドローンと旅客機のニアミス。

直近の投稿ログを見てみても、

【ドローンと空の安全】カナダオタワ空港着陸途中の航空機の左翼をドローンが横切る

【ドローンと空の安全】ドローンのお膝元中国でも空港近くで6機の違法ドローンが目撃される

ご覧の通り、カナダ、中国、そして今回のイギリスと世界各地で頻繁に発生していることがわかります。

 

 

今回報じられた事件、イギリスの民間航空当局CAAの発表によれば、2機のドローンが航空機とニアミスを起こすのは史上初の出来事とのこと。

上空およそ5500フィート(1600メートル)を飛行していたエアバスA320機のクルーが2機の丸い形をしたドローンを近くに目撃。パイロットの証言によると”ドローンは継続して視界の範囲内にあった”とされ、航空機から約500メートルの位置にあったと推測されています。

そして30分もしないうちに今度は同じくヒースロー空港に向かっていた別のボーイング777機が、上記で報告されたとされるうちの1機のドローンとわずか50メートルの位置を飛んでいたと報告。

ドローンは4本の突起を持つ白い機体で2メートルほどの幅をもっていたとされ、最初に目撃された2機のドローンのうちの一つと考えられています。

 

CAAの定める規制によればドローンは上空120メートル以上もしくは空港周辺を飛行することは禁じられています。目撃された高度が1500メートル以上であることと機体のサイズから特別にカスタマイズされた機体なのかもしれません。

イギリス国内の航空事件を定期的にレポートしているUKABの月次報告書によれば、2017年3月には5件のドローンと航空機のニアミスが報告されており、これにより過去12ヶ月の合計件数は62件にものぼると報告しています。

昨年2016年の1年間だけでドローンが関わる事件(プライバシーの侵害、刑務所への密輸を含む)は3456件が報告されており、2015年の1237件に比べると3倍近くにまで増加しています。

 

<Source>
http://www.firstpost.com/sports/passenger-plane-at-heathrow-airport-came-close-to-hitting-two-drones-says-report-3415178.html/amp

【海外ドローントラブル】台湾人観光客 カンボジアプノンペンの王宮前でドローン飛行により逮捕

最近はほんと多いです、こういう事件。みなさんも海外は気をつけましょう。

 

今度は台湾人観光客がドローン関連トラブル。

カンボジアの首都プノンペンを旅行中の台湾人観光客の男性(38)がプノンペンの王宮周辺でドローンを飛行させていたとして現地警察に逮捕されました。

王宮周辺はNo Drone Zoneに指定されておりこの男性は政府からの許可なくドローンを飛ばしていたとして地元警察から尋問。(アンチテロリズム警察というのがあるようです。決して治安が良い国ではないですからね)。

<関連記事>
【海外ドローン規制】カンボジア 首都プノンペン中心部にドローン禁止令

ドローンのカメラには王宮前の庭園が写っていたそうですがこれらはすべて違法動画として警察により消去され、この男性は釈放されました。

ドローンも一時没収されましたが釈放とともに男性に返還されています。

 

ちなみにカンボジアだけではなくタイの王宮周辺もNo Drone Zoneです。

<関連記事>
海外ドローントラブル】タイ バンコク王宮周辺でドローンを飛ばしていた外国人グループが警察に拘束

 

十中八九他の国でも王宮周辺は飛行禁止エリアに指定されていると思いますので海外をドローンとともに旅する方は十分気をつけてください。

 

ドローンを持って海外を旅したいという方はこちらの記事も合わせてどうぞ。

<関連記事>
ドローンを持って安全に世界を旅するための5つの心得

 

<Source>
http://www.bangkokpost.com/news/asean/1215214/taiwanese-tourist-arrested-at-phnom-penh-palace-with-drone

米FAA ドローン空撮会社に過去最高20万ドルの罰金支払い命令

アメリカ連邦航空局FAAはシカゴに拠点を構えるドローン空撮会社SkyPan社に対し、UAVの飛行に関する規制に違反する飛行を行ったとして20万ドルの罰金を課すと発表しました。

FAAの発表によれば、SkyPan社は2012年3月から2014年12月にかけてシカゴとニューヨークで65回に渡るUAVの商業飛行を実施。

飛行に必要な資格や飛行場所によって取得が求められるFAAや関連管轄組織からの許可を取得せずに飛行を行ったと述べています。

FAAは当初、190万ドルの罰金を当社に科す予定でしたが、議論の末、最終的に両者は20万ドルの罰金支払いで合意しました。

それにしても当初190万ドルの罰金を科そうとしていたのは高額過ぎる気もします。

FAAは昨年2016年、UAV ドローンの商用飛行に関する規制を定めたばかり。

違反者に対しては厳格な姿勢で対処するという姿勢を見せる意図もあったのかもしれません。

http://amp.usatoday.com/story/96671342/

懸念が現実のものに。歴史上初めてのドローンと飛行中旅客機の衝突事故発生か?

<2017年1月13日アップデート>
1月10日、モザンビークの航空当局は機体機首にできた損傷はドローンをはじめとする未確認物体との衝突ではなく、構造上の欠陥によるものとする調査結果を発表しました。
史上初のドローンと旅客機の衝突事件発生かと思われた事故でしたが、最終的にはドローンとの衝突ではなかったとする公式調査結果で幕を閉じました。

 


兼ねてからツイッターやブログで警鐘を鳴らしてきたドローンと旅客機の衝突事故。

とうとうその懸念が現実のものとなってしまいました。

2017年1月5日(現地時間)モザンビークの航空会社LAMモザンビーク航空は80人の乗客乗員を乗せたボーイング737が着陸準備飛行中にドローン(UAV)と衝突したと発表しました。

衝突により機体機種が大きく損傷したものの、乗客乗員にけがはなく航空機も無事に目的地のテテ州空港に着陸。

こちらがドローンとの衝突により損傷を受けた機体の写真。

LAMモザンビーク航空の発表によると、着陸準備中の機内でキャビンアテンダントがバンという衝突音を確認。

乗員は当初バードストライクを疑ったものの機体は通常通り飛行を継続。

着陸後の検査によりドローンとの衝突であったと判断されました。

航空機の事故、ニュースを取り扱うメディアThe Aviation Heraldによればドローンは炭鉱調査目的で頻繁に使われているとのこと。

衝突の写真を見る限り消費者向けドローンよりも何か大きいものが衝突したのではないかとも見られています。

ドローンと航空機の衝突は以前よりその懸念が世界中で叫ばれており、昨年2016年4月にもロンドンのヒースロー空港にて史上初のドローンと旅客機の衝突事故と疑われる事故が発生しました。(この事故は後にプラスチック袋との衝突と結論づけられています。)

おそらく記録、報告されている中では、今回モザンビークで起きたこの事故が史上初めてのドローンと旅客機の衝突事故になることでしょう。

それにしてもけが人なく無事に着陸できて本当に良かったです。

調査は継続するということですから、一刻も早く原因が突き止められることを祈るばかりです。

 

<Source>
https://www.google.co.th/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=mozambique+airlines&tbm=nws
http://fortune.com/2017/01/08/drone-collides-with-airliner/
http://www.mirror.co.uk/news/world-news/drone-crashes-boeing-737-jet-9574073

ドローン銃:DroneGunで不審ドローンを撃墜!

個人的にはすべての空港にこれを整備してほしいなと。

 

世界的にドローンが空港近辺で目撃され航空機の安全運行に支障をきたす事件が増えています。

ドバイ国際空港では今年に入ってすでに3回の不審ドローン目撃による空港封鎖が発生。

こうした不審・不法ドローンをどうやって取り締まるかに注目が集まっています。(下記の関連記事を参照)

 

[関連記事]

世界の違法ドローンを捕まえる4つのアイデア

 

そんな中アメリカのDRONE SHIELD社が開発しているドローン撃退銃、その名もDrone Gunのリリースが近づいて来たようです。

こちらがその映像。

 

ショットガンのような外観をしたこのDroneGun、ドローンの交信を除外する電波を発することでドローンを操縦者のコントロール不能にし、機体をまったく傷つけることなく地面にゆっくりと降ろすことができるという優れもの。

 

its-only-available-to-law-enforcement 2.jpeg
DroneGunの外観 写真は下記ソースからの引用

 

危険物を搭載したドローンもこれで積み荷にダメージを与えることなく安全に着陸させることができます。

2Km先のドローンまで射程に捉えることができるので、目視で確認できる範囲内にいる不審ドローンはだいたいが撃退可能になるわけです。

使い方はとても簡単。

DroneGunを取り出したら目標物に向けて引き金を引くだけ。特別なトレーニングも要りません。

引き金を引くとドローンの交信を遮断する電波が放出され、ドローンから操縦者に送信される映像も遮断。機体はコントロールをDroneGunの電波に奪われ、ゆっくりと着地するのみ。

 

現時点では価格は未定で、まずはアメリカの連邦当局限定で販売されるそうです。一般企業/消費者への販売は未定ですが、ドローンが今後ますます普及して行き不審ドローンを取り締まりたいという需要も増加していくことから将来的には販売もされることでしょう。

 

一刻も早く世界各地の空港警備隊に配布され、空の安全が確保されることを願います。
<Source>
https://www.inverse.com/article/24449-drone-gun-take-down-uavs

【海外ドローントラブル】 インドの世界遺産タージマハルでドローン空撮をしていたアメリカ人観光客警察に逮捕される

またまた観光客によるドローンのトラブルが発生してしまいました。

今回の事件の舞台となったのは世界的に有名なインドの世界遺産タージマハル。

この写真は見たことがない人はほとんどいないと言っていいほど有名ではないでしょうか。

タージマハル.jpeg

事件の概要

事件は2016年11月11日(金)午後2時頃に発生。

タージマハル周辺を白い機体のドローンが2回に渡って目撃されたことから現地警察と中央産業保安部隊(CISF:Central Industrial Security Force)による合同調査がスタート。

数時間後に近くのホテルにてドローンを飛ばす準備をしていたアメリカ人観光客を発見。

この男性観光客は警察に身柄を勾留され近くの警察署に連行されることとなりました。

事件の発表によるとタージマハルは高セキュリティ区域であり、敷地内部はもとより周辺でのドローンをはじめとするいかなる飛行物体の飛行は禁じられているとしています。

ちなみにタージマハルの近くだけでなくインド全域がドローン禁止です。念のため。

関連記事
【海外ドローン規制】インドでは一般人または旅行者のドローン使用は禁止されています

 

現地警察の発表によるとこの事件は首都デリーに位置する在インドアメリカ大使館にも報告されたとのことです。

 

ドローンは規制だけではない。その場の背景に即した良心的行動も必要。

行ったことのある方はご存知かもしれませんが、タージマハルはムガール帝国時代の皇帝が亡くなった妃のために建てた霊廟です。(お墓ですね。)

と聞けば大抵の人が、あっ神聖な場所、特別な場所なんだと理解されるのではないでしょうか。

そしてこうした特別な場所というのは通常”制限”が加えられていることが一般的です。

皆さんも日本や海外の観光地や施設を訪問した際に写真撮影禁止だったり、サンダル短パンでの訪問が禁じられていたりするのを体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こうした”特別な場所”では場の雰囲気を保つためだったり、対象物を保護するためだったり、それこそ宗教上の理由から特定の行動が制限されていたりと、それなりに訪問者側に敬意を払うことが求められます。

 

加えて今回の事件の舞台となったのは、死者を祀るための霊廟です。

感覚的な表現になってしまいますが、こうした場所で空を飛ぶ物体を操り(しかもそれなりに騒音も発する)自由に撮影するというのは良心的にもあまり好ましくありません。

自分のご先祖様のお墓の上をぶんぶんとドローンが飛び回って、かつカシャカシャとカメラ撮影している様子を想像してみてください。

(もちろん人にも程度にもよりますが、)良心が咎めるというか、そんな気持ちになりませんか?

 

何を言いたいのかというと、ドローンを飛ばす時ってその場所の法律や規制だけではなく、その場所の背景だったり事情に即した良心の判断もとても重要だと思うんです。

法規制の知識と良心を使い分けることができれば、こうしたドローンのトラブルも未然に防ぐことができるのではとこうしたニュースを見聞きするたびに感じています。

今回の事件の観光客がタージマハルを霊廟と知っていたのかは定かではありません。

ですが仮に知らなかった場合、もし事前に調べるなどして場所の文脈を把握していれば、飛行を踏みとどまった可能性もゼロではありません。

 

以前以下の関連記事も書いているので読者の方は御馴染みかもしれませんが世界遺産を始め著名な遺跡や文化遺跡、自然遺産は環境保護の観点からドローン飛行が禁止されているところが多いです。

ですが、ドローンパイロットとしては仮に規制がなかった場合でもその場の背景や事情を鑑みて飛行の判断ができるようになるべきですし、そういうパイロットが増えることを願ってやみません。

 

関連記事
世界遺産でドローン撮影するのは高リスク! 海外のドローントラブル事例から学ぶ実被害

 

<Source>
http://www.hindustantimes.com/india-news/us-man-detained-for-flying-drone-near-taj-mahal/story-LeUij1Zi0eT7gKvgskeKCN.html

ドローンでソーセージのデリバリーをしていたオーストラリア人、9000ドルの罰金か!?

海外でのドローンデリバリーに関連した事件を一つ紹介。

オーストラリアに住むある男性がドローンを使ってソーセージを配達するという動画をYoutubeに投稿したところ、オーストラリア航空局(CASA)から調査、追求を受けるという事件が発生。

以下のサイト(英語)でその動画がダイジェストで紹介されています。(Youtubeにアップされていた元動画は既に削除されてしまったよう。)

http://amp.theage.com.au/victoria/man-faces-9000-fine-for-using-a-drone-to-pick-up-a-bunnings-sausage-20161108-gsl3q2.html

 

どういう動画?

・オーストラリア郊外のとあるホームセンターBunnings Warehouseの屋外で販売されているソーセージをある男が購入

・男はソーセージ屋の店員にソーセージを持って来た袋に入れるよう依頼

・男がその袋入りソーセージをドローンに紐でくくりつける

・ソーセージをぶら下げたドローンは街中を飛行。ある家庭の裏庭でバスタブにつかってくつろぐ客にソーセージを渡し、客は美味しそうにソーセージをほおばる

というもの。

 

どこがNG?

動画は既にYoutubeから削除されているものの、CASAの代表者の弁によれば、このドローン飛行がいくつかの規制に違反するものとして9000ドル(日本円で約72万円)の罰金につながるおそれがあるとか。

さてこの動画、何がまずかったのでしょうか?

 

CASAが動画を分析したところ、以下の点がオーストラリアのドローン規制に違反するというのです。

・目視の範囲を超えた飛行

・人から30m最低離れて飛行しなければいけない

・人ごみ上空での飛行

 

動画を作成したTim氏によると、実際この動画は複数の動画を組み合わせて編集して、あたかもドローンがホームセンターから飛び立って街中を飛び、客に配達するという一連の流れのように見せるように作られたもの。実際にこの長距離を飛ぼうとすれば距離が長過ぎて電波が届かないし、モニターだけでコントロールするのは難しいとコメントしています。

またTim氏は罰金額が確定したら資金調達のためにクラウドファンディングのページを立ち上げるだろうともコメントしています。

 

<Source>
http://amp.theage.com.au/victoria/man-faces-9000-fine-for-using-a-drone-to-pick-up-a-bunnings-sausage-20161108-gsl3q2.html

https://www.casa.gov.au/aircraft/landing-page/flying-drones-australia

カナダバンクーバー ドローンでハゲタカの巣を撮影していた男に罰金230ドル

今回も海外のドローン関連事件を紹介します。

舞台はカナダのバンクーバー。

 

2016年10月22日、現地の自然保護団体であるConservation Officer Serviceはハゲタカの巣の近くでドローンを飛ばしたとしてバンクーバー島の男を有罪判決として罰金230ドルを課すと発表。

記事によると事件は2015年5月Maffeo Sutton Park にて、写真家がハゲタカの巣の至近を飛行しているドローンを目撃し、団体に報告したことから発覚。

鷹は非常に動揺している様子で、飛ぶことのできないヒナが驚いたあまり巣の淵までよじ上り落下の危険もあったと、目撃した写真家。

 

こちらがConservation Officer ServiceによるFacebookの投稿。
写真が現場で実際に撮られたものだとすると、確かにかなり近くを飛んでいます。

 

カナダバンクーバー州の法律では、野生生物に対してモーターを搭載した車両や航空機、ボートや他の機械装置で追いやる行為を禁じているとのこと。

それにしても罰金たったの230ドル(約2万円)というのは非常に刑が軽い気がしますね。ドローン没収は最低限課すべきと思います。

 

上のFacebookの投稿のコメント見ても、

「罰金25,000ドルにしろ!」

「巣の近くに(男を)くくりつけ、ドローンも没収しろ!」

など怒りのコメントが寄せられています。

 

Conservation Officer Serviceではこうした類似のケースを目撃した場合にはすぐに連絡をしてもらうよう市民に呼びかけているようです。

 

<Source>
http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/230-fine-for-man-caught-flying-drone-near-nanaimo-eagles-nest-1.3817621

ローマの歴史的建造物コロッセオでドローン空撮をしていたフランス人観光客逮捕。罰金はなんと1700万円!?

イタリアはローマにあるコロッセオと言えばイタリアを代表するといっても過言ではないほど有名な歴史的建造物。世界中から観光客が集まる観光名所でもあります。

 

そんなコロッセオをドローンで空撮していたフランス人観光客が現地の法規制に違反したとしてイタリア警察当局に逮捕されるという事件が発生しました。

イタリアでは大勢の人が集まる場所(当然コロッセオなどの観光名所も含む)では事前の許可なしにドローンを飛ばすことは禁じられています。

今回、このフランス人観光客が違反したのはこの人混み上空での飛行に加え、あまりにも高い高度で飛行した点、遠くまで飛ばしすぎた点が追求されています。

イタリアがドローン規制で厳しいのは前回の記事“【海外ドローン規制】 太陽と芸術の国イタリア”でもご紹介した通りですが、驚くべきはその罰金の金額。

何と現地の法令によると最大170,000米ドル(日本円にしておよそ1,700万円!)にも上る可能性があるというのです。

あくまで法が定める範囲内での最大の金額ですので当然ながら事情聴取の内容や細かな違反内容が判明によって金額は変動するのでしょうが、それにしてもこの最大金額は恐ろしいほど高額な金額です。

加えてこの観光客のドローンは現地警察によって逮捕された直後に没収されてしまったとのことですから代償はかなり大きいものです。

 

イタリアの航空安全当局 ENAC(Italian Civil Aviation Authority)のスポークスマンによると、観光客がドローン飛行で逮捕されることは珍しくないとのこと。

海外でのドローン飛行にはくれぐれも注意する必要があるという一つの教訓とも言えるかもしれません。

 

<Source>
http://www.news.com.au/travel/travel-updates/tourist-faces-fine-of-up-to-170000-for-flying-camera-drone-over-colosseum/news-story/0230b05ae9c878fb82fe5f7dce816169

Man Arrested for Flying Drone Over Colosseum, Could Face $100K+ Fine

火災、山火事現場での野次馬ドローンはダメ、絶対!!

麻薬撲滅キャンペーンみたいなタイトルですが、気になるニュースを読んだので一言。

 

アメリカユタ州で山火事の消火活動にあたっていた消防用ヘリコプターが現場近辺でのドローン飛行目撃により活動中止を余儀なくされたというのです。それも週に3度という頻度です。

パイロットは目撃したドローンの大きさには言及していないそうですが、消火活動車側の安全確保の理由から、現場近辺の上空にこうした障害物がなくなるまで活動は中断しなければならないというのが規則。

 

アメリカでは消防活動の妨げは連邦法の違反になるだけでなく、ユタ州でも最近Non-Flying-Zone内でのドローン飛行にペナルティを課す新しい法案を制定。ドローンを消防用航空機と衝突させた場合には重罪扱いとして告訴される。

 

類似の規制は当然他の国にも存在する。

オーストラリアでは、CASA(オーストラリア航空安全局)がドローンオーナーに対して火災現場周辺でのドローン飛行を禁ずる呼びかけを行うキャンペーンを実施。下記がそのキャンペーン広告。

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“If you fly, They can’t!,”

(あなたが飛ばしたら、我々は飛べない、助けられない)

 

たとえホビー用ドローンのような小さいドローンであっても、有人航空機へ衝突するリスクは存在する。消火活動の現場で未確認の飛行物体が発見された場合は、消火活動は中断しなければならないのはアメリカと同じだ。

 

ドローンは新しい技術だし、みんな期待しているだけあって気軽に飛ばしてみたくなってしまうかもしれない。けれど気をつけないと思わぬところに影響が出てしまう。

特に空を飛ぶということの重大さは今まで一般の人には馴染みがなかっただけに、思わぬ落とし穴となることがある。

この消防活動の事例一つとってもそうだ。ぼくは上記のCASAの広告を見るまで、消火活動を中断しなければいけないという決まりがあることを知らなかった。言われてみれば、知った後であれば当然のように思えることであっても、自分が知るまでは知らない、存在しないのと同じ。

知識がないということは思わぬ悪い結果を招くことがあるのだ。

 

日本でこうした認知を行うための啓蒙活動がドローン操縦者だけでなく、一般社会に対してすでに行われているかの情報は手元にない。

しかしながら一般に広く浸透し始めているドローンである。技術の進化もさることながら、今後もものすごいスピードで一般消費者社会に浸透していくことだろう。

こうした状況を鑑みるに、公共広告機構などの団体がこうしたキャンペーンを先手先手で打っていき、一般社会に対して広く認知をさせていく活動が求められる。

 

とにかく、野次馬ドローンは絶対にやめましょう。

 

<Source>
http://amp.usatoday.com/story/86164042/

ドローンに銃火器を取り付けることの法的解釈をめぐって

ドローンに銃を取り付けて発砲する様子を捉えた映像がインターネット上で議論を巻き起こしている。

そもそも銃や火炎放射器といった武器に分類される物体をドローンに取り付けることは違法なのか。

それを取り締まる法律にはどれが該当するのか。

ぼくがこの映像を知るきっかけとなった記事を参考に、時系列で発生した出来事を整理してみたいと思う。

 

違法性

 

まず結論から言うと、現行アメリカの法律で銃をドローンに取り付けることを違法とする法律は存在しないということだ。これは先日Twitterでも共有した通りである。動画に興味がある方はぜひ下記のリンクから参照していただきたい。追記: 以下<更新>を参照

<更新>
同記事から2016年6月13日に出された修正文によるとネバダ、 ノースキャロライナ、オレゴン、バーモント、ウィスコンシン州は銃火器を搭載したドローンに制約を課す法案が施行されている。

 

発端

はじまりは2015年7月、アメリカに住むティーンエイジャーの少年とその父親が自作のドローンに取り付けた銃を発砲している動画”Flying Gun”をYoutubeにアップしたことだった。

動画は瞬く間に口コミとなり、2016年6月現在の閲覧数は370万ビューを超える。

そしてこの数ヶ月後に今度はドローンに取り付けた火炎放射器で七面鳥を焼いている動画”Roasting the Holiday Turkey”をアップロード。

これがFAA(アメリカ連邦航空局)の目に止まり、この親子に対する調査が始まることになる。

捜査には反対

ところがこの親子はFAAの調べには応じない。FAAは関連する写真や動画、火炎放射器の購入時のレシートやYoutubeのマネタイズに関わる情報を要求していたという。親子は裁判でこれらの書類が証拠として使用されるのを拒んだのだろう。FAAの供述書によると父親は息子を守るために法の行使も辞さない覚悟だと述べている。

親子を法廷に召喚するというFAAの試みは現在コネティカット州裁判所に対して申し入れされているが、親子は引き続き召喚を拒んでいる。現在のところこの親子は何の罪にも問われていない。親子の担当弁護士によると、この問題はかつてない最も重要なドローンの判例になるだろうと述べている。

さらにこの弁護士の主張によれば、ドローンは厳密には航空機ではないため、FAAはいかなる調査、親子の所有物差し押さえに関する権限を有していない。

 

FAAの見解

2015年までFAAのトップを勤めていたJim Williams氏によると、彼の在籍中、FAAのスタッフはこの親子のドローンの扱いや一般的にドローンに銃を取り付けることを違法とする法令を見つけることはできなかったという。

実際最初の銃ドローンの動画は彼のFAA在籍中に投稿され、彼もチームメンバーとともにそれを目にした。取り締まることを考えたのも束の間、本社の専門家によれば、FAAはこの件に対しては何のアクションも取ることができないという。この少年は自分の所有物を所有しているのであり、ドローンも地面近くを飛んでいるだけだ。銃は山奥と見られる場所で地面に向けて放たれており、この少年は人に被害を与えないよう配慮しているように見受けられる。

なるほど、銃社会アメリカでは許可さえあれば銃の所持は合法である。銃を持っていることはそれほど珍しいことではない。もちろん通常の銃に関する法律は、この銃ドローンにも適用されるのだが。

同時にこれは、アメリカではドローンに銃を取り付けることを違法とする法律はないということをFAAが認めたということでもある。

 

FAAにそもそも取り締まりの権限はあるのか?

2015年12月にFAAから発行された白書は、銃や類似の武器をUAS(無人航空機)に取り付けることの規制は従来より各州の法律や地方の警察に委ねられてきたと述べている。

Williams氏によると、アメリカ連邦議会は未だFAAに対してドローンの武装を禁ずることのできる権力を与えていないという。すなわちFAAはドローンに武器を取り付けることに対して取り締まる何の権限も有していないということである。

この親子の動画が口コミで話題になった後、コネティカット州はドローンの武装を禁ずる法案作成を検討。しかしながらまだ可決されていない。

 

Williams氏によると、火炎放射器の動画は彼がFAAを去った後に投稿されたという。彼によれば、火炎放射器のケースは、仮にドローンが制御不能に陥った場合、山火事や人家に放火する可能性があることから、安全を無視した無謀な飛行に該当するとして、FAAはこの行為を取り締まる行動に出たのだろうと言う。

調査の目的はいったい?

さて、ドローンに銃を取り付けることが違法ではないのならば、なぜFAAはこの親子の調査を行っているのか?

FAAから裁判所に提出された書面によれば、親子が安全を軽視した不注意な飛行を行ったことを主張するため、ドローン規制に用いられている従来の有人航空機の法律を適用したかったと読み取れるという。

記事はこうも述べている。

もしFAAがこのケースは既存の如何なる法律違反でもないということを内部で決定していたのであれば、今回の騒ぎは既存の法律がこの問題を取り締まるかどうかを実験する試みのようにも見える。実際にこの少年を法廷に召喚するための法的な壁はそれほど高くない。そして、この騒ぎはすでに国民の十分な関心になってしまったからこそ、FAAはあえて調査をしているのではないかと。(違法ではないと知っていていながら見せしめ目的で。)

 

ドローンは近年急激に発展を遂げた新しい技術である。一方で既存の法律は過去の歴史の中でたびたび改訂されてきたものである。日進月歩で進化を遂げる技術に対して、現行の法律に穴やグレーゾーンが見つかってしまうのは致し方ないことであろう。

しかしながら今回のケースは取り付けられたものが銃器であり、凶器に成り得ることを鑑みると社会的インパクトは大きい。とりわけ武器として悪用されることのリスクや使用された場合の社会的人的被害を考えると、現行の法令を例外扱いとして適用できるような仕組みが早急に考えられなければならないだろう。

 

<Source>

http://motherboard.vice.com/en_uk/read/arming-your-drone-is-legal

http://motherboard.vice.com/en_uk/read/teen-fights-for-the-right-to-strap-guns-to-drones?trk_source=recommended

動画

世界の違法ドローンを捕まえる4つのアイデア

ドローンの裾野が一般消費者にも広がるにつれ、残念ながら空港周辺での飛行を含む、ドローンの違法飛行についての事件、報道が増えつつあります。

そんな違法ドローン飛行を取り締まるためのアイデアがYoutubeに公開されています。実証段階にあるものがほとんどであるものの、違法飛行を取り締まるための方法は早期実現を望みます。

 

この動画にある1つ目,2つ目の方法はすぐにでも全空港に取り入れるべきだと思うんだけどなぁ。

1. Battle Drone Defender

1つ目の武器、ではなくて方法はアメリカのBattle Drone Defender。このSF映画に出てきそうな銃のような形をした機器からはドローンのコントロール信号とGPSの受信を妨げるエネルギーが放出されるようで、それに捉われたドローンはパイロットの制御が不可能になり、放出されたエネルギーにからめとられるように地面に静かに強制着地させられるというもの。射程距離は400フィート、約120メートルとのことですが、この飛距離も将来は伸びることが予想されます。そもそもFAA(アメリカ連邦航空局)で定めている120メートル以上の違法飛行自体が報告されている状態ですからね。

現在はアメリカ政府の特定の団体にのみ使用が許可されているそうです。

<参考URL>
http://www.battelle.org/our-work/national-security/tactical-systems/battelle-dronedefender

 

2. Skywall

2つ目の武器(笑)、ではなくて方法はまたも銃、それも戦場で使われるような大型のショットガンを想起させる形状をしています。

さてこの銃、銃から数百メートル離れた違法飛行しているドローンをロックオンすることが可能。引き金を引くと銃口からはカプセルが発射され、ドローンに近づくにつれカプセルの中から大きな網が現れドローンを捕獲するという仕組み。のみならずドローンを捕獲した後はパラシュートが開き、ドローンをクラッシュさせることなく地面に着地させます。

3. ネットドローン

こちらはドローンでドローンをつかまえようという取り組み。1つ目や2つ目と決定的に異なるのは、違法ドローンが射程距離200メートル以内とかに近づくのを待つ必要がないということ。何せドローンですから。

このドローンはカメラも搭載しているため、ターゲットの位置を確認しながら接近することが可能です。そして一定の距離に近づいた後、ドローンから網がん投げられ、その網に絡めとられたドローンはパラシュートもなく地面にまっさかさま。まるでロデオのような芸当です。

 

4. 鷹でドローンを捕獲

こちらは以前このブログでも紹介しましたね。オランダの警察が鷹をつかって違法飛行ドローンを捕獲しようという取り組みが動画で紹介されています。

しかしながら飛行しているドローンに近づいた鷹がプロペラで傷つく恐れがあるということで方法そのものを見直し中だとか。

 

以上4つがこの動画では紹介されています。恐らく空の世界の最も懸念される事項であるドローンと航空機の接触に関しては発生するのが時間の問題と言われるほどの頻度で空港周辺でのドローンの目撃事件が増加しつつあります。

 

違法ドローンの検知、追跡、捕獲の標準的仕組みが確立され、空の安全が確保されることを望んでやみません。

飲んだら飛ばすな! 飲酒してのドローン飛行は違法

米ホワイトハウスにドローンを落下させた男は酒に酔っていたという報道があったのは記憶に新しいですが、飲酒してのドローン飛行も違法です。(当事例はアメリカの事例)

アメリカに拠点を置く、世界で最も大きいモデル航空機の普及を行う団体アカデミーオブエアロノーティクスのExcecutive Director Dave Mathewson氏によると、飲酒してのいかなる種類のUAV(無人航空機)の飛行は違法とのこと。

 

飛行状況に応じた、認知、判断、操作が求められるという観点では、ドローンも自動車と同じ。

あくまでアメリカの事例の紹介ですが、どこの国であっても飲酒してのドローン飛行は安全とは言えない限り控えるべきでしょう。

<Source>

Here’s Why You Should Never Fly Your Drone When You’re Drunk

 

ペルーが誇る世界遺産マチュピチュはドローン禁止 不要なトラブルに巻き込まれないためにも持ち込みはやめるのが無難です

ペルーが誇るインカ帝国時代の文化遺産マチュピチュ。

世界遺産にも登録され世界各国から観光客が押し寄せる南米屈指の世界遺産であり名所です。

でもこういう名所であるからこそ、ドローンで撮影しよう考える人がいるのも事実です。

ですがマチュピチュ、ドローン飛行は一切禁止されていますので決して間違った行為をせぬよう。

以下に禁止条項を転載します。(2014年3月のニュース記事からの引用です。)

Article 19 – Prohibited Conduct
For all persons, national and foreign, who visit the Inca city of Machu Picchu, the following conduct is expressly PROHIBITED:

19.18 Launching drones or any type of aircraft to take photographs, videos or movies from the air, with the only exception to this prohibition being flights solely for scientific and cultural diffusion with prior express authorization of the Decentralized Directorate of Culture of Cusco.

(筆者訳)
条項19 禁止行為
インカ帝国文化遺産マチュピチュを訪れるすべての人、ペルー国籍外国国籍を問わず、に対して以下の行為を行うことを禁止する。

19.18  ドローンを離陸させることまたは他のいかなるタイプの航空機を空から写真やビデオ、映画撮影のために使用すること。
この禁止条項に対する唯一の例外は科学的文化的な学識の普及を目的としたクスコ文化理事当局の事前許可を有した活動に限る。

ということで明確かつ厳格に禁止と表現されていますので、不要なトラブルに巻き込まれないためにも持ち込みすら控えるのがよいでしょう。

プロの方に任せればいいじゃないですか、世界遺産の空撮は。

Drastic new rules coming very soon for visitors to Machu Picchu

<参考>
マチュピチュを管理しているペルークスコ文化省のWebsite
http://www.machupicchu.gob.pe/