DJIが新たにリリースしたGEOシステムはドローン界に安全と秩序をもたらすか?

DJIが新たにGeospatial Environment Online system、略してGEOと呼ばれるシステム(アプリ)をリリースしました。

英語名だと非常に長いこのシステム、いったい何ができるのでしょうか?

 

システムの内容

一言でいうと、このGEOシステム、パイロットがいる位置の周辺区域の最新の領空情報と飛行の規制情報を警告とともに表示する仕組みです。

GEOが提供する代表的な情報として以下のものが挙げられています。

・最新の空港の位置情報

・森林火災や他の緊急情報(スタジアム等のイベントやVIPの旅程)に基づくドローン飛行の規制情報を警告とともに表示

・刑務所や発電所などの飛行制限エリアに自分のドローンが接近した場合に警告表示(下記写真参照: ドローンが原子力発電所に接近している旨モニターに表示され、この位置から離陸ができないよう制御される。素晴らしい!!)

DJI GEO.jpg

空港を始めとする飛行禁止区域でのドローン目撃のニュースが絶えない今日、このシステムを導入することにより、そういった事故は強制的に排除できそうです。

 

このGEOシステムではこうした飛行規制地域を4つのレベルで表示すると言います。

1. Warning Zone(警告区域)

例えば近辺にヘリポートがある場所は警告区域として設定されており、離陸しようとしたときに、十分に注意して飛行するよう警告表示がなされます。

2. Authorized Zone (飛行認可区域)

当該領域での飛行許可を持ったパイロットのみ、飛行が許可されている場所です。

もしあなたのドローンが飛行中にこの領域に接近した場合、モニター上には飛行規制区域に接近中のメッセージが表示され、ドローンの飛行が一旦停止(ロック)されます。

ここでもしあなたが飛行許可を有するパイロットであればモニター上に必要な情報(電話番号やCertificateなど)を入力することで、このロックを解除し飛行を継続することが可能です。

(ちなみにこのロック解除、当日インターネットに接続できない環境で飛行するパイロットのことも考慮し、事前にオンラインでの解除が可能です。)

3. Enhanced Warning Zone

2のAuthorized Zoneと同様に飛行に際してはアプリ上でロックを解除しない限り飛行ができない場所です。ですがロック解除にあたり、2のような事前認証済みのアカウント情報は不要となっています。

4. Restricted Zone(Prohibited Airspace)(飛行禁止区域)

一般人によるドローンの飛行が禁止されている区域で、4つのエリアで最も規制が強い区域です。原子力発電所などが該当します。

GEOシステムがドローンがこの飛行禁止区域にいると検知した場合、ドローンは離陸ができないように制御されます。すでに飛行中のドローンがこの領域に接近した場合、その場でホバリングしたまま停止し、継続飛行ができなくなります。

空港や自然火災区域の周辺は2または4に含まれるのでしょうか。(実際空港では航空機の点検のためにドローンを使用しているところもあります。また森林火災等の現場では消防士によるドローンを活用した消化補助活動も行われています。そのような方々は特別権限を有している訳ですから、逆にロックされたままでは困りますね。)

 

飛行の安全責任はパイロットにあり

GEOシステムはこうした情報をパイロットに提供することで、より安全な飛行を促す仕組みと言えますが、最終的に安全な飛行を行うための意思決定はパイロット自身が行うことであり、その安全責任はパイロットにあります。

DJIの公式情報においても、GEOはパイロットがより正しい意思決定を下すことのできる情報を提供する仕組みであり、飛行の安全責任はパイロットにあるということを強調しています。まさにその通りですね。

 

利用方法

利用方法はDJI GOのアプリと本体のFirmwareのアップデートをするだけ。つまりタダですね。

システムはDJIの販売しているすべてのドローンで利用可能です。

サービス対象地域

なお、当サービズは当面ヨーロッパと北米でまずは先攻リリース。それ以外の地域については順次リリース予定とのことです。したがってまだぼくも使ったことがありませんが、タイでリリースされるときはすぐに試してみたいと思います。

 

ぼくは以前から持論としてドローンは禁止するのではなく規制すべきと言い続けています。

DJIのこの新しい仕組みGEOシステムもドローンを安全にルールに基づいて飛行させることを普及させるための素晴らしい技術ですね。

 

それでは最後にDJIからの公式クリップをご覧ください。

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DJIの新しいモバイルアプリ”DJI + DISCOVER”が画期的

DJIが4月8日にリリースした新しいスマートフォン/タブレット用アプリ、DJI DISCOVERがとてもワクワクするものだったので共有。

ドローニスト(ドローン愛好家)をつなぐソーシャルメディア

このアプリ、要は何ができるのかというと自分の近くにいるドローン飛ばし屋が地図上に表示されるというサービス。

DJI DISCOVER
引用http://plus.dji.com/en/appsより

アプリ開いて、サーチ!とすると登録済みのドローン愛好家がババっと表示される仕組み(恐らくこういうイメージ)。Google Mapとかで「和食レストラン」って検索すると近くにある和食レストランが表示されるのに似ていますね。

「明日パタヤビーチに空撮に行くんだけど誰か一緒に行く人いる?」

なんてメッセージをプロフィールにつぶやいておけば、

「行く行く!」

なんて返事がまったく知らないんだけど自宅から徒歩5分のところにいる人から届いたり。

 

個人レベルでのドローンビジネスを促進する可能性

一方、単に趣味としてドローンを愛用している人々をつなぐだけでなく 、ドローンを使用したプロフェッショナルサービス提供者とクライアントをつなぐことも可能だ。

個人で空撮のビジネスをしているユーザにとっては自分の経験や作品を周囲の潜在クライアントにアピールするプラットフォームにもなるだろう。
例えば、来週友人の結婚式に参加するけどその時の空撮写真をとってくれる人いませんか?といって回りからオファーが来るといったこともできるはずだ。こうした個人レベルでのビジネスをいっそう加速するだろう。

アカウント登録はemailアドレスのみで、かつ既存のDJIアカウントとも統合できるというから至極簡単。近くにいる他の DJIドローンユーザと情報交換したり、動画をシェアしたりといった使い方も期待できる。

さらに近くにあるDJIストアの情報やDJI公式イベント情報も表示されるとのことだから一日中ドローンのことを考えているぼくのような人にとってはよだれもののサービスである。

ということですぐにダウンロード!

ですがダメでした。なぜか。

 

 

現在は一部国のみ対応

残念なことに、本サービスは2016年4月11日現在、タイを始め日本でも未対応。
現在、アメリカ、イギリス、ドイツ、スペイン、オーストラリアの国のみで提供されている。
他のユーザとのコミュニケーションを深める可能性だけでなく、個人間の空撮/ビジネスニーズにも答えられる可能性があるサービスだけに、タイ、日本でも利用可能になるのが待ち遠しい!

DJI JAPANさん、いやホントにご検討のほどよろしくお願いします!